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県民としての誇り
最近の僕の楽しみといえば、高校野球である。2年ぶりに開催された夏の全国高校野球。しかも吹奏楽部の応援付き。元高校球児の僕からすると、毎日テレビや野球速報から目が離せない。
特に昨日の準々決勝の4試合は激アツだった。
2試合目を除く3試合が接戦となり、サヨナラで決着。サヨナラで試合が決まる瞬間は、なんとも言えない気持ちになる。勝者と敗者が一瞬で決まってしまう。歓喜と絶望。毎試合ドラマだった。
しかも、勝ったチームを見てほしい。全部近畿の高校。49チーム(北海道と東京は2チーム出場)が戦って、最後の最後に残ったのが近畿勢。どれだけレベルが高いんだ。
高校野球の楽しみは、地元のチームを応援できること。僕は滋賀県出身なので、近江が勝ち残ってくれているのが嬉しい。高校時代は同じ県のライバルとして戦っていたが、卒業した今となっては県民の誇りである。
もちろん、県予選の段階では母校を応援する。しかし、甲子園に出場できるのは各県1校のみ。だからこそ、母校が負けたとしても勝ち残って甲子園に出場する高校を応援したくなる。
高校野球が老若男女を熱くさせるのはドラマがあるから。実況のアナウンサーが細かく情報をくれる。
祖父、父、息子の3世代で甲子園出場。
今年の春までケガでベンチ外でした。
大好きだった祖父は天国から見守っています。
監督はこの大会で勇退が決まっています。
この選手は学業にも力を入れており学年1位なんです。
野球以外の裏情報までくれたら、応援したくなるに決まってるじゃないか。特に自分の場合は高校野球を経験しているから、裏側の事情も考えてしまう。時折カメラが映す、スタンドの部員やマネージャー、チアの姿もまたグッとくる。
高校野球を引退してから5年。
ついこの間まで仲間と野球をやっていた気がする。今はまだ現役の選手と近い目線で野球を観れているが、数年後はどうなるんだろう。誰かと一緒に高校野球を見ながら「おれの時はこうだったんだよ」とか語っているのだろうか。自分の武勇伝を語るだけのおじさんにはならないように注意したいところ。
昨日でベスト4が出そろった。泣いても笑っても、あと3試合で甲子園が終わってしまう。土日はテレビにかじりつく予定。
優勝するのはどこなんだろう。滋賀県出身としては、滋賀県初の優勝をもたらしてほしい。ベスト4の顔ぶれを見ると、どこが優勝してもなんらおかしくはない。
一瞬の流れ、運、判断で大きく結果が変わってくる。
2021年の夏はもうちょっとアツい。
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