『聖時』
今日は聖なる夜。好きな子も誘えず一人の僕。
賑やかな街を歩いていると、彼女を見つけた。
笑顔でクリスマスケーキを売っている。
今日もバイトか。誘っても断られてたかな。
それでも、ダメでも、誘えば良かったかな。
考えながら、彼女を見守り、本を読んでいた。
「ねぇ、何してるの?こんな日に一人なんて
寂しい奴だなぁ。良かったら、バイトで
残ったケーキ、これから一緒に食べない?」
何度も、何度も頷く。来年は必ず僕が誘うから。
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