『嘘家』
深夜1:00。もう寝ている頃だろう。
一週間調べた家に忍び込んだ。暗くて広い。
此処には小綺麗な婆さんが一人で住んでいる。
久々に期待できる獲物だ。
パチン!予期せぬ音で、部屋が明るくなった。
婆さんが見ている。それ以上に驚いたのは、
部屋の広さに比べて物がなく、汚く古い。
「驚いたかい?この通り、家にお金はないよ。
さ、もう用はないだろうから帰んな」
「いや明日も来る。あんたの話し相手として」
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