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スゴイ人にお会いできてしまった!~児童文学作家・くすのきしげのりさんからの学び~

講演に巡り合えたきっかけ

2024年11月2日
心の教育推進協議会と県教委主催の、児童文学作家・くすのきしげのりさんの講演会を聞いてきました。

くすのきさんの絵本は、何度か手に取る機会があったものの、僕が普段やっている、主に親子向けの絵本の読み聞かせボランティア「おはなしひまわり」の対象の中心となる、2〜4歳児には難しいかな?ということ、
また有名な「おこだでませんように」も、タイトルだけみて
「はぁ?どういうイミ?」
となってしまい、そこから、(これは読み聞かせされる側もわからないかも?)と思って書棚にすぐ返してしまうなど…積極的に読んだことはありませんでした。

しかし、恋人が図書館でくすのきさんの絵本を何冊か借りてきて読んだことで興味がわき、この講演の公聴も、教育関係者が多い中、彼女が一般参加で申し込んでくれたのでした。


内容はとにかく素晴らしい!の一言

【スクリーンで読まれた本】

『いいな「じぶん」!』
『おこだでませんように』
『ぼくはなきました』⇒一人一人いいところがあって、苦手なコト、でもがんばっていること、もあるんだ
『ふくびき』⇒人を信じられること、そしてそこに希望を持てるというコトが今の世の中にあるべきぬくもり
『ええたまいっちょう!』
『Life』

【くすのきさんからのメッセージたち】

バリアは私たちの中にある!
⇒既成概念、先入観、固定観念など…

一つずつ、その時々で揺れ動く心がある
 ⇒自分に正直に生きるということは一つじゃない。「お前(以前)そう言ったじゃないか!」は通用しない。
 ⇒「人間、相手の動きや考えについて、実はわかっていないんだ」ということをわかっていこう

想像力、共感力の大切さ
 ⇒コミュニケーション力を磨こう
 ⇒【補足】でも、言語的コミュニケーションだけじゃない。非言語的コミュニケーションも!

思いや考えを伝える力+相手の心を察する、慮る、思いやる心が大事
⇒そばに寄ってくる子よりも、寄ってこない子のコトを一番に「どうしたのかな?」と考えられる大人になれるように

自らの力でよりよく生きる力それは私たち自身の言動の中にある

一人ひとりの生き方が大切!自らの力でよりよく生きる力は私たち自身の行動・コトバの中にある

「やさしい大人」になろう!自分や子どもや他者に言い聞かせていること&普段の行動を、子どもたちはちゃんとみている

「世の中が、そんなに甘く無い厳しいモノ」てのはわかっている、だからこそ優しい物語を描くんです

ぬくもりのある世の中にするには一人一人の生き方が大事。

子どもを取り巻く大人こそが自分の人生を・一日一日を大切にすることそれは今すぐ1人でできる大きな社会貢献

サイン会にて

講演前に新作絵本『Love Letter』を買い、その後『Life』も買って、サイン会に参加しました。
一つ一つ丁寧にサインを書いてくださるくすのきさん。
2冊目のサインを書いている途中で、僕はヘルプマークをお見せして思い切ってたずねてみました。

先生、僕は発達障害です。
僕も含めてASD(自閉症スペクトラム障害)の人たちは特に、
「想像すること・共感すること苦手だもン!」
って言いがちです。
さらに発達障害界隈のSNSでは、
「私はダメな人間」
「働けない上に年金ももらえないなんて、もう人生詰んだし!」
「どうせ私たちのコトは理解されない!」
という書き込みが散見されます。
と思わないようにするには…そして、僕自身当事者としてどういう生き方をしていけばいいのでしょうか?

先生は、ご自身も特別支援に携わっていたことも含めて、
「お辛い気持ちはとてもよくわかります。よくがんばってこられましたね」
と励ましてくださった後、とても丁寧に答えてくださいました。

まず…周りの人にわかってもらおうということも大事ですけれど、それぞれ一人一人が自分の人生を大切にすること。
そして笑顔でいること。
これで“はなしかけやすさ”ができます。
そして、違っているときがあるかもわからないけれど、他人が困っていたら
「手伝うことありますか?」
と、声をかけ、「こうしてくださいますか?」と言われたことをすすんで・丁寧にやって、手助けをする。
そうすると、信頼関係が築かれていくんです。
それを大事になさっていったらよいと思いますよ。


そして、持参した色紙にもサインを書いていただいたのです!

「おこだでませんように」に登場する七夕の短冊の絵と合わせて
こんな素敵なメッセージをくださったのです!

まとめ

これを踏まえて、発達障害の人を中心にみんなに言えるのは
「めっちゃわかってくれる人がほしい!」
「誰が自分のことを受け容れてくれるの?認めてくれるの?」
ってなったときに、それぞれが自分のことをわかって、認めて、好きになるってことをするのが手っ取り早いし、大事カナということです。

自分が自分を肯定するという表現ができて、信頼される行動をとって結果を出している人は、発達障害があろうがなかろうが、多くの人から称賛されていますしね。

「自分自身の今の心のあり方」
「自分自身の一日の生き方」
こそが大切なんですね…!


このような機会に恵まれ、本当に最高です!
最初はくすのきさん自身のことも、絵本の作品もほとんど何も知らなかった僕でしたが、まさか、今年「会えてよかった!」と心から思える人の5本指に入る人に、こんなにも力ももらえることになろうとは!


心から感謝です😊

こちら、くすのきさんとのツーショット。
この、あごに指をあてるポーズは「くすのきしげのりポーズ」「男前ポーズ」というらしい(笑)

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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