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【旅行記】1/9〜1/10 冬の長野で美食と美酒に陶酔する

あけましておめでとうございます。昨年4月から始めたnoteの更新も、不定期でありながらどうにか年を越せました。
年末年始はバイト先の繁忙期でして、仕事に追われていたらあっという間にこんな時期に。
私のお正月はまだまだこれから。
連休が取れるのもバイトのうちだけだ!ということで、久々に旅に出てきました。
行き先は………長野県!
雪に塗れて露天風呂に浸かり、おいしいお酒を探し求める旅をコンセプトに、気ままに旅をしています。


8:50am 出発!

いつもなら新幹線や特急電車を使うところですが、今回は高速バスで移動します。
今の会社で近いうちに正社員になる予定でして、そのためのひとり暮らし準備中のため、特急より安いバスにしました。あと、つい最近、高速バスに乗って1人でお出かけをする機会があったのですが、思っていたよりも楽しくて少しハマってます。近場に行く時はまた利用させてもらおう。

バスタ新宿を8:50に出発。朝食はバスタにあるデイリーヤマザキにて購入。ところでこの桃のドライフルーツがめちゃくちゃ美味しくて感激。確かにドライフルーツなんだけど、瑞々しくて、桃の繊維質な歯応えもあり、生の果物を食べてるみたいだった。個包装のがいくつか入った大きな袋だったけど、10分後には空になっていた。

前日楽しみすぎてなかなか寝付けなかったこともあり、ここから1時間ほど爆睡。
起きたら目の前には山が聳え立っており、さらに15分ほど走るとSAに着き休憩時間。普段新幹線を使っていると、こういうのも新鮮ですね。遠足っぽいというか…。
クレープやらソフトクリームが売ってて美味しそうだったけど我慢!

0:20pm 松本に到着

松本駅に着きました。すごい快晴なんだけど、寒さのベクトルが東京とは違いますね…。指先が凍りつくような寒さ。バスが到着するのは松本バスターミナルという、駅から徒歩5分程度のところ。目の前に駅があるので分かりやすいです。

宿へのチェックインまではまだ時間があるので、ランチを食べに行きます。今日の目当ては山賊焼き!松本といえば…なソウルフード。
ただ、松本周辺には目ぼしい店がなかったので、電車に乗って塩尻へ。

東京のと違って、乗り降りする時にボタンを押す方式の電車で戸惑いましたが、これもまた一興!
塩尻までは15分で着きます。

1:00 pm ランチ

塩尻に到着。写真だと分かりにくいですが、この時点でパラパラ雪が舞っていました。サラッとした雪なので、不快感は全くなし。

駅から徒歩10分ほどのところに気になっていた店があり、てくてく歩いて行ってみたのですが、あいにく仕度中の札が。

仕方なく駅まで引き返し、第二候補の店へ。
駅に隣接する観光案内所の一角にある、「あかい靴」というお店です。喫茶店でもあり、食堂でもあり、ボリュームもあるので、地元の学生さんたちに愛されている模様。
お昼時を外していたので先客は女子高生2人組だけ。学校終わりのおやつタイムらしい。

私はというと、入店前から注文は決まっているのです。
女将さんがお冷を持ってきてくださったところですかさ
ず注文。「山賊焼き単品とビールください!」

幸せになる最初の一歩は難なくクリア。
すぐにビールと付き出しの柿ピーが運ばれてきます。柿ピーをポリポリしながらメインディッシュを待つ。

数分後。「お待たせいたしました〜」という声と共に目の前に現れたのは、私の手のひらよりも大きな、夢にまでみた山賊焼き!衣は見るからにザクザクで、これ絶対美味しいやつですわ。

ベジファーストとか言ってられませんので、早速お肉に齧り付く。見た目通りのザクっとした衣の食感、お肉は分厚いのにジューシーで、揚げたて熱々。それをビールで流し込む!堪らん!!
ニンニクと生姜がよく効いた塩ベースの味付けで、このシンプルさこそ正義。
途中、思い出したようにサラダを咀嚼したり、味変にマヨネーズをつけたりしながらものの10分で完食。

ビール650円、山賊焼き単品800円なり。

なお、貪り食ってる短時間のうちに外は吹雪始めていた。さむっ!

3:00pm チェックイン

退店後は松本駅まで蜻蛉返りRTA。14:30頃に松本駅に帰りつき、バスターミナルからバスに乗り、美ヶ原温泉へ向かいます。およそ30分の道のりです。

見る景色全てが長閑な田舎の風景で、本当にここが私の目指す場所ですか…?と思いながらもマップに従い足を進める。すると…!

今日の根城に無事到着。「旅館すぎもと」さんです。
こちらは歴史もありながら、館内にはオーディオ機器が至る所に配置され、ジャズが聴けたりゆったり本を読めちゃうとってもモダンな旅館。おまけにご飯も美味しいときた!
去年から行きたいと言い続けてようやく叶いました。

チェックインはフロントの向かい側のラウンジで行います。

入った瞬間からお洒落で、「わあ…!」と声が出そうになるのをどうにか抑え込む。

ウェルカムドリンクに温かい蕎麦茶と、長野の葡萄を使った干し葡萄。この干し葡萄めちゃくちゃ美味しかったのですがどこで買えるんですかこれ。

紙に名前と住所を記入して数分待ったあと、お部屋まで案内していただきました。
私は最もリーズナブルな、3階の「鉢伏」というお部屋。ダブルベッドと広縁があり、1人でも十分広々。

レトロとおしゃれがうまく共存していて、女性でも安心して過ごせるいい塩梅です。ベッドの寝心地が良くて動けない。

4:00pm 入浴

ここでちらっと内部をお見せ。

フロントからお部屋へは、中庭を通っていく作り。素敵なお庭と、外の風に当たれる椅子があります。

そのまま奥に行くと、貸切風呂と男女別の大浴場に辿り着きます。
なお、今現在女性用大浴場のシャワーがお湯が出にくいため、先に貸切風呂で身体を洗うといいかもしれません、とチェックイン時に説明がありました。

ので、とりあえず貸切風呂でさっと入浴。おそらく作りは古いですが清潔で快適でした。お湯も熱くなくぬるくもなく、ちょうどいい。思わず長風呂。

6:00pm 夕食

さあお待ちかねの夕飯!
今回は美味しいお酒を飲むことも目的のひとつなので、チェックイン時に地酒9種飲み比べをオプションで追加しました(こちらは夕方4時半までに予約が必要とのこと)。

食事処へはなんと地下道を通っていきます。

大興奮

食事処でもBGMはジャズでした。テンション上がる〜!!

福源酒造さんのものがフルーティーで好みでした

八寸と、チェックイン時に予約した地酒たちが先にお目見え。この後はコース形式でどんどん出てきます。お品書きがなかったので、この先はただの備忘録です。

七草粥
馬刺し(赤身、たてがみ)
焼き白子
信州プレミアム牛のステーキ
信州サーモンの握り、いくら醤油漬け
信州プレミアム牛のすじ煮
サワラの幽庵焼き、金柑の蜜煮、銀杏塩焼き、ナッツの胡麻炒め、イカの酢の物(正確な名前を忘れましたが郷土料理とのこと)、さつまいもの甘煮、牛蒡と蓮根の天ぷら
きのこの炊き込みご飯
汁物(カブのすり流し、白魚)

もう、ほんっっっとうにお酒が進む!飲み比べは全部で2合弱あると聞いたけど、するする飲めてしまう!素材の味を活かすのが恐ろしいほどうまい。過去に宿泊した旅館ももちろん満足度は高いんだけど、ここのは全部ちゃんと手作りの味がする。一つ一つ丁寧に作られているのが伝わって、結構ボリュームあったのにぺろりと完食。ステーキ肉がやわやわで感動。

館主さんがいる時に限り手打ちそばを打ってくれるそうで、数量限定・別料金でいただけるとのこと。2人前だそうなので、1人客の私は胃のキャパを顧みてやめましたが、誰かもう1人いたら迷わず注文していた。

11:00pm 月見風呂でキマる

このお宿はバーもあるそうなんだけど、たまにやってない日もあり、やってたら行きたいな〜と思いつつスタッフの方に聞いてみたら、この日はたまたま休みの日とのことで、すごすごと部屋に戻る。本を読み、茶を啜る。

しばらくして酔いが覚めたので、いざ、大浴場へ出陣。さっき貸切風呂には行ったけど、寒い中で浸かる露天風呂なんか最高に決まっているので行かないという選択肢はないのです。

大浴場は内湯と露天風呂があり、露天風呂は少し浅く、所謂寝湯というやつ。案内板には月見風呂と記載があった。風流ですなあ。
大浴場もお湯の温度はちょうど良く、思っていたより広くて快適。露天風呂の方はというと、外が寒いのでお湯も若干ぬるめではあるけどこちらも快適。寒い中にあると嬉しいもの、熱燗と露天風呂が二強といったところでしょうか。
あと、シャンプーがいくつか種類あって、髪質や好みによって選べるのがありがたいポイント。大浴場は夜通し利用できるのもうれしい。
脱衣所も清潔でよござんした。

1/10 7:30am 朝食

朝食は7:30or8:00の2択。前日の夕飯の時に希望を聞いてもらえます。
夕飯も朝食も、準備が出来次第部屋に電話が来るので安心。

昨日と同じ地下道を通って食事処へ出陣。
しかし、朝はやっぱり冷えますね!部屋にストーブやエアコンがあるとはいえ、建物自体は木造なので部屋から一歩出ると極寒です。でも、このしんとした静けさ、寒さはこの土地ならではだと同時に思うわけです。東京じゃこの空気は感じられませんね…。

朝食はこんな感じ。この日はほうば味噌、だし巻き卵、鮭の塩焼き、かまぼこ、わさび漬け、ひじき煮、切り干し大根、ひややっこ、小松菜のおひたし、ごはん、お味噌汁、味付けのり、お漬物、リンゴジュース。

かなりシンプルな定番の和食ですが、前日のボリュームを考えるとちょうどいい。どれも美味しくてご飯をおかわりしました。お酒飲むようになってから和食の美味しさに気づき始めて、今じゃもう君の虜だよ…。

11:00pm ランチ

宿のチェックアウトは10時です。お会計もこの時に。宿泊費は1.9万、地酒飲み比べは2650円。

これだけ美味しいもの食べさせてもらって、温泉も快適で、素敵な中庭があって1.9万でいいんですか??という気持ち。従業員の方が美味しいお蕎麦屋さんをいろいろ教えてくださったので、次回の参考にさせていただく(今日はもう予約をしてしまっていた)。

昨日降りたところと同じバス停からバスに乗り、松本駅まで行きます。今日は有名なお蕎麦屋さんでランチ。事前に予約をしていたので開店ダッシュをキメる。向かう先は「こばやし 本店」さん。有名なお蕎麦屋さんだとか。

大きな窓があって、日差しが差し込むので店内はとても明るい。1人で来てる人もちらほら。
注文は女将さんがお客さんのところを順番にまわって聞きに来てくれるスタイル。
この日、予約して来ていたのは私だけだったようで、「ご予約の方なので最初に注文をお受けします」と、言ってくださった。

注文したのは女鳥羽の泉(グラス)、馬刺し、天ざる。
女鳥羽の泉を注文したら、「今日は珍しいお酒が入ったのでサービスです」とお猪口に注いでもう一本。
どちらもあっさり飲みやすく、すいすい飲めてしまう。
次いで馬刺しもすぐに運ばれて来た。地元のものにこだわっているようで、お醤油も県内で醸造されたものを使っているとか。
弾力、塩味、そして米を液体で摂取。たまりませんなあ。

数分ほどして天ざるも着。衣がサクサクに揚がった天ぷらに目を奪われるも、ここはちょいと我慢してお蕎麦をひとくち。コシがあって、蕎麦粉の風味がしっかり。
あまり外食で蕎麦って食べないし、なんなら幼い頃は蕎麦が苦手だったのですが、日本酒を飲むようになってからはその魅力に気づいてしまい恋焦がれる日々。

天ぷらは海老・エリンギ・ピーマン(おそらく…?シシトウにしては大きかった)・さつまいも・かぼちゃの5種類。どれも大きくて肉厚。さつまいもが1cmくらいの暑さがあって、これがホクホクで甘みが強くてすごく美味しかった(おそらく昨日の夕食で出てきたさつまいもと同じ品種だと思われる。旅館で説明聞いたのに品種名を失念。くやしい)。酒が進む進む。

最後に蕎麦茶を飲み干して退店。4510円なり。

5:30pm 帰宅

こばやしさん、松本駅からは徒歩15分ほどと微妙な距離ですが、駅までの道のりはお洒落な飲食店やお土産やさんが軒を連ねており、歩いても退屈はしません。
私は地酒を買って帰るのが目標でしたので、道中お酒屋さんに寄り、幾つかお酒を購入。あとは、松本駅の直売所で立派な蓮根も購入。
満足したのでお昼過ぎの高速バスで帰宅。

日本酒というのは奥が深く、同じ酒造から出ている商品でも全く味や香りが違うので、普段の晩酌では色々なものに合わせられるよう、料理もいくつか系統の違うものを用意するようにしている、のですが…。
今日はあまり時間をかけたくないので、連れて帰ってきた蓮根で簡単に一品だけ。レンコン海老マヨ。

買ってきたお酒も開封して少しずつ飲み比べ。今日のラインナップは
・ボーミッシェル スノーファンタジー
・泡よくば
・渓流朝しぼり
・大信州

の豪華4本立て。ボーミッシェルが意外にも料理と相性が良く大満足。

◆統括

温泉、お蕎麦、お酒……昔は魅力に気づけなかったものがほとんどで、旅行先の候補地に長野県が挙がったことはありませんでした。水が綺麗なところはきっとお酒もおいしいはず!の一心で決めた今回の旅行、思っていた以上にお酒も料理も美味しかった!

残念ながら定休日にぶつかってしまって行けなかった店もあるので、リベンジしに行きたい!あとは、個人店のお蕎麦屋さんを巡ってみたい。

今回は以上。

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