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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:影の騎士真珠の姫第十六話前編 企みの開始

前話

 フィーネペルルはカタリーナを探しに出る。いつもならあの花壇に水をやっているはず。侍女の仕事を取らないで下さいと言われながらも、懲りずに水をやっているカタリーナが本当に姉のように思える。ヴァルトのお姉様もこんな感じなのかしら?
 その片鱗すら見受けられないマリアの事を思うと心が痛くなる。
「なぁに、朝からそんなに暗い顔をしてるの? 一緒に水やりする?」
「カタリーナ!」
 かけられた声に反射的に反応するとカタリーナの肩をむんずとつかむ。
「今すぐ、東屋に来て頂戴。どうしてもカタリーナの力が必要なの!!」
「私が?」
 不思議そうにするカタリーナにフィーネペルルは強引に引っ張りかけて止まった。
「フィーネ」
「水やり、私も半分するから半分の時間で東屋に行くわよ」
「え、ええ……」
 何のことやらか、と思うも楽しそうに水やりをするフィーネペルルを見て変わったわね、とヴァルターが来てからのことをカタリーナは思い返した。
 
 確かにフィーネペルルの方が要領を得ている。半分の時間より早く終わった水やりを見てカタリーナは思う。フィーネペルルは内向的かと思っていたが、案外本来、外向的なのかもしれない。執務が得意なのもそういう所からだろう。
 
 物思いをしているとまたむんずと手を捕まれる。
「用事は終わったわ。さ、行きましょ」
 ようやく咲いた花を愛でることもなく、フィーネペルルは一直線に東屋に行こうとする。
「ちょっと待って。東屋って何をするの? 相手間違えてない? 東屋で会うのはヴァルター様じゃないの?」
「ライアン様はあなたがいいと思うわよ」
「ライアンが? ……あ」
 言ってしまった。呼び捨てにする間柄などと知られぬまま進んでいた恋なのに。
「でしょ? 二人の力が必要なの!」
 フィーネペルルは東屋へずんずん進んでいく。
「お待たせ。カタリーナを連れてきたわよ。ライアン様は?」
「いるよ。フィーペルル様のお願いと聞いているけれど、それとカタリーナ様とどんな関係が?」
「ライアン。もうバレたわよ。今更取り繕ってもフィーネは承知しないわ」
「え」
 ライアンの動きが固まる。
「ほう。秘密の恋はここでも咲いていたのか。ライアン」
 ヴァルターがにやり、と獲物の標的を定めたかのように言う。
「ヴァルター。頼む。フィーネペルル様が王位を継承するまでは隠さないといけないんだ。見逃してくれ」
「とは、言っても……。フィーネはどうするか……」
「王位は継がないわよ。カテリーナの方が向いてるもの。優しいし、思いやりもあるし、何よりも前向きだわ」
「と、言ってるが? この話に乗ってフィーネのご機嫌を損ねないようにするためにはここで一計を企てる方が身のためだね」
 二人の培ってきた連携具合はすでにライアンとカタリーナ一枚上だった。こっちの方が王位継承に向いてるとライアンとカテリーナは言いたい。
「わかった」
「わかったわよ」
 一人の騎士と姫がまた騒動に巻き込まれようとしていた。


あとがき
パソコンに向かうと何故か眠い。今日は五話ほど書いたので、疲れ切ってます。それでも目的地に届かない。あと一話か二話いります。「星彩の運命と情熱」ちょっとの所ですごい話数を割いてます。これ、まだ最初よね? この後どうなるの? と心配です。長期化が目に見えてきた。

体調は最悪で、また胃がいたい。そして足は相変わらず。カイロと痛み止めが手放せない。

うー。余りにも眠いが、今寝ると血糖値が~。これが終わったら一度休憩しよう。それから漢検。果たして受かってるのかしら。まだリアルタイムでもわからないのです。ネットに上がる日が遠い。

今日は運動計探してなかったのですが、アマゾンにあったので買いました。今日中に来るはず。それまで普通に起きておかないと。眠いのにー。

昼間寝たんですけどね。まだ眠い。
これ以上思考することが難しくなってきました。ので今日の更新はここまで。
ここまで読んで下さってありがとうございました。

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