【ショートストーリー】現実逃避からの帰還 (今年の反省会)

今年に入って１か月とちょっと。
それでももう反省すべきことがある。

本を出版したいという夢を叶えようと、
今年に入ってから出版エージェントの方と
お話しした。そこで
「あなたの作品は、
　ダイヤモンドの原石ではなく、石炭だ」
と言われ、ガーンとなりながらも、
そうかもな…と思い、
それからちょっと現実逃避をしていた。

落ち込んでやる気をなくしたわけではない。
諦めたわけでもない。
でも仕事を始め、
書く時間も限られているし、
更に子育てに追われ、
執筆モードに入れる時間と
その精神的な余裕もなかなかない。
この先どうしたらいいのか…なんて
考えていたら、時間が経ってしまったのだった。

ちょっと日常から離れて、
執筆する時間を取らないといけないなと思う。
これは意識してそうしていかないと、
日常に流されて、今年も１年終わってしまった、
なんてことになりかねない。
時間をつくって本気で向き合おうと思う。

さて、どうやって時間をつくろうか。
ホテルか旅館にこもるのもいい。
図書館やカフェで書くのはどうだろう。
家でももちろんいい。
とにかく一人になる時間をつくらなければ。

ダイヤモンドの原石じゃなくてもいい。
サファイアかアメジスト辺りが
私にはちょうどいいかも。
石炭だって誰かの役に立てればいいんじゃないか？
何かを見つけてやるんだ、自分の中に。

©2023 alice hanasaki

虎吉さんの毎月note #今年の反省会 (2024年) に
ショートストーリーで参加させていただきました。

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