子どもはいらないと言っていたのに…
私たち夫婦は結婚してから8年後に娘が生まれて、
それまでずっと夫婦二人の生活が続いていた。
私は結婚して2〜3年後には
子どもが欲しかったが、
夫は子どもを持つことに消極的だった。
子どもを持つことは、
私にとって大事なポイントだったので、
結婚する前にその意思はあるか確認しておいたが、
私が欲しいなら持ってもいい、と言っていたので、
これはOKだと思って、問題視しなかった。
でも実際に子どもを持つことが
現実的になってくると、夫は逃げ腰になった。
「今はまだ経済的に余裕がないから…」
「あと2~3年したら…」
そんなことを言って逃げ続けているので、
夫の心の準備ができるまで待っていたら、
私の子宮筋腫がグレープフルーツ大に膨れ上がり、
妊娠は困難ですね、と医者に言われるようになり、
だんだん妊娠しにくい年齢にもなってきて…。
私はとうとう真剣に、
本当に子どもが欲しいことを訴えて、
子宮筋腫の手術もして、
ようやく8年後に授かったというわけだった。
本当は2人以上欲しかったが、夫は
「子どもは持つなら1人までにしてくれ」
と言うようになり、結局子どもは1人となった。
そして生まれてきたのは、
生まれた時から反抗期みたいなタイプの女の子。
夫は困り果てて、
早く成長してくれとまで言っていた。
なのに、今は娘を溺愛している。
あんなに逃げ腰で、一時期は、子どもを持つのは
やめようとまで言い出していたのに。
まだ見ぬ我が子は現実的じゃなかったんだろうね。
実際自分の子が目の前に現れて、
意思の疎通ができる年齢以上になったら、
信じられないほどかわいがり始めた。
状況が変われば人も変わるよね。
私の祖父も、母が私を妊娠中に
手術を受けなければならなかったため、
何かあったら大変だからと、
「その子は堕ろした方がいい」と言ったらしいが、
母は「大丈夫だから」と強行突破で私を生んだ。
結局その初孫(私)は無事に生まれてきて、
祖父は、それはもうかわいがってくれたのを
覚えている。
胎児だった頃は、祖父にとって私は
現実的ではなかったのだろう。
特に男の人はそうなのかもね…?
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