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詩) ねこ

詩) ねこ


ねむるねむるねむる
ねこのこ
どうして噛むのに付いてくるの
触ると逃げたり逃げなかったり
どうして
鈴はつけないよ可哀想だから
私よりも生きればいいのに
この小さい頭で何を想っているんだろうなあ
あなたの短い生を一緒に居させてくれて
ありがとう

遠い故郷

遠い故郷

空腹の蝉と霜柱は同時には存在しないので
量子もつれには、なれない
ゼロポイントフィールドへの道のりは用意して来ている
この身体になるのに忘却しているだけで
それでもやはり肝心の、生まれた意味は分からないんだ
漫然と生きてる
このままずっと思い出せなくても
最後にはまた帰るね

魂の旅

魂の旅

真っ白ぬくもりアンモナイトの仲間
魂の行く先と還る道
遠くへ行きすぎて還り道も分からない
反対のベクトルへ向かない
旅に出るとは聞こえがいいけれど
片道切符を持たされたのだ
振り返っても暗闇しかない
私は大いなるものの一部だったのに
羊の綿に包まれた
微睡みで記憶を曖昧にされた
愛は消え心は空洞になった
剥がれ落ちていく
流星のように
私は大いなるものだったのに
小さく小さくなって
自分も分からな

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