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#自由詩

最果て

最果て

暗転した魂の行き場がないの

夜露と供に空へと還るか

朽ちた身体と土へ還るか

少しだけの痛みなら

すぐにでも歓迎します

少しだけなら

君を抱き締めてもいい

其処に感情はないけれど

義務で生かして同情で手にかける

空へ還るか土へ還るか

そんな妄想に付き合ってもいい

溝の中にね

君の手がある

今朝

今朝

波に触れると円上に揺れる

そんな仕様が瞼に現れ

外には猫の吐息

枕を占領して

君は何の夢を見る

カサブランカの降る夜に

カサブランカの降る夜に

カサブランカの降る夜に

深緑に紛れて君を追う

夜露と輝く花びらと

一筋の銀色

発光する草原を駆け

遠く稲妻が子守唄

君のいる世界線から

もうすぐ離脱する

絶対に覚えているよと言うのだけれど

目覚めと同時に飛散する

「君」というのは何だ

「世界」ごと消える

カサブランカの降る夜に

再び逢えたとして

僕はまた覚えていられないのだ

白い芳香に酔い踊る

月光に足跡を付けて

もっとみる

うとうと

頬の横で寝ている

片目を瞑ると見える

質量が 柔らかい

そうこうしていたら電話できなかった

火星の海

火星の海

ゆめゆめ夢にも思わない

シーラカンスの見る夢は

遥か火星の砂のいろ

ダイモスの行方とフォボスの角度

なぜ火星を知っているの?

これから行く未来

いいえ

そこから来たからね

擦り切れ一杯の魅力的な君

擦り切れ一杯の魅力的な君

擦り切れにね

君を容れてみよう

腕がコキュっと折れちゃったけど

仕方がないね

もっともっとほら擦り切れにね

大丈夫丁度いい

擦り切れ一杯 そうそう

君の調味料

みんな驚くね

みんなの驚く顔が見たいな

そう言ったのは君だよ

擦り切れ一杯で量られるあなた素敵でした