新型【Nikon Z6Ⅲ】実機を体験してきた話
こんにちはAliceです♪
ニコンプラザ東京の新型Z6Ⅲ体験ブースに行って来ました。
この日は大雨の影響か珍しく空いており、どのブースも時間制限や順番待ちはありませんでした。
しかも、データ持ち帰りも可能!
自身のCF Express type-Bカードを所有して作例を撮って来ましたので、是非ご覧ください♪
1.ニコンプラザ東京とは
新宿西口のエルタワー28階にあります。
エルタワーのエルは労働者を示す【laborer】の頭文字で、ハローワークが入居することを前提として建設されたビルなのだと推測されます。
また、28階には結婚相談所があり、エレベーターで28階のボタンを押す人はニコンプラザか結婚相談所のどちらか2択です。
ニコンプラザ東京は予約しなくても来場出来ます。
ただし、修理など機材を持ち込む場合は要予約です。
予約枠は30分区切りで10:00〜開始、最終が17:30〜です。
そして日曜祝日や、お盆・年末年始はお休みです。
2.ニコンプラザ東京の予約
私のように、平日に休むことが難しい人は、選択肢が土曜の1択になってしまいます。
つまり、土曜の10:00〜18:00の間の16枠という、非常に狭き門なのです。
予約はインターネットで1ヶ月前から可能なので、予約開始と同時に即サイトを開く必要があります。
土曜はすぐに予約が埋まります!
お盆前後・年末年始休暇前後も非常に予約が取り難くなりますので、ご利用は計画的にお願いします。
私は競馬とモータースポーツの本格シーズンの前後、具体的には
3月中旬
7月中旬
12月初旬
の年3回は定期メンテナンスのつもりで点検・清掃をお願いしています。
体感できる不具合が無くても、大事な撮影にベストコンディションで臨むためにイメージセンサークリーニングは最低限必須です。
3.新型Z6Ⅲ体験ブース
触れるZ6Ⅲは全部で10台以上置いてありました。
ブースはそれぞれコンセプトがあり、
・電子ビューファインダー(EVF)の見易さ
・逆光時のAF性能や瞳AF
・動体のAFや連写性能
・プリキャプチャー機能
・暗所でのAF性能
・ジンバルを使用した動画撮影体験
など、ウリの性能をZ8やZ6Ⅱと撮り比べて体感出来るようになっていました。
レンズもNIKKOR Z70-200mm f/2.8 VR Sから未発売のNIKKOR Z35mm f/1.4まで各種揃えられていました。
Z6Ⅱだけでなく、Z8も比較用に並べてある点が、正直と言えばそうだし、諸刃の剣でもあると思いました。
要するに、
『Z6Ⅱ以上、Z8以下ですね…。』
と言う、Z6Ⅲに対してはあまりポジティブでは無い印象を与える可能性が高い並べ方だと思うのです。
夏のキャッシュバックキャンペーンで、Z8のキャッシュバック額が50,000円となり、Z6Ⅲとの実質価格差が10万円に縮まってしまいました。
ニコンは高単価のZ8を売りたいがために、新型であるZ6Ⅲですら当て馬に使い、
『この差だったらZ8の方がいいでしょう?』
と訴えているようにも感じました。
逆に、Zfは体験ブース内に1台もありませんでした。
穿った見方をすると、
『10万円高いZ8との圧倒的な差は知らせたい』
『13万円安いZfと大差ない事は知られたくない』
のでは無いかなと思いました。
Z8→Z6Ⅲ→Zfの三機種で『松竹梅』商法を展開しているものと推測されます。
『梅』は消費者視点ではコストパフォーマンスに優れますが、利幅が小さいためメーカー側はあまり売りたくない商品なのです。
こうなると、私としては
『50万円出せる人は迷わずZ8を買って下さい。』
としか言えません。
円安の影響が無ければ、Z6ⅢをSONY α7ⅣやEOS R6より安い価格(=Z6Ⅱから据え置き)で発売出来たかも知れませんので、一概にニコンの値付けが間違っているとは言いませんが…。
4.Z6Ⅲ実写テスト
ここからはZ6Ⅲの作例と共にお話します。
画質:非圧縮RAW 14bit
ピクチャーコントロール:スタンダード
ホワイトバランス:デフォルトのオート
露出:全てマニュアル
高感度ノイズ低減:標準
超広角レンズでは、ピンポイント1点で合焦させたつもりでも狙った1点にガチピン来ていない事がありました。
暗所でのAFは、迷う挙動はありませんでしたが、こちらも懐中時計の秒針にピンポイント1点でファインダーでは合わせたつもりが、1発でガチピンには至れませんでした。
暗所かつ逆光のシチュエーションです。
こちらは敢えてISO6400まで上げて高感度ノイズを確認しましたが、ノイズらしきものは発生せず。
ISO高感度性能は素晴らしいようです。
小鳥の模型を撮影して、羽毛の解像感を確認してみました。
絞り:開放f1.4
ISO:3200
7/19(金)に発売のこのレンズは、どうやら絞り開放では柔らかく、ポートレート向きの味付けかも知れません。
作例の通り、模型の羽毛は満足に解像せず、風景など解像感を求める被写体向けのレンズではない可能性があります。
因みにZ5では、少し暗いシーンでは人物の瞳を認識出来なかったりしたので、さすがにその点は全く違いました。
暗所でのAF性能はレンズではなく、カメラ側の性能によって変わる事が良く分かります。
超ハイスペックな動画性能は、あの場で体感するのが難しいので止めておきました。
5.Z6Ⅲ体験後の結論
好印象だった点
①ISO高感度性能は良い
②暗所や逆光時のAF性能は向上している
イマイチに感じた点
③AF-Sでフォーカスポイントをピンポイント1点にして、ファインダーでは合焦していても、実際は僅かにズレている事が多かった
④Z8と比較してZ8を欲しくさせる心理戦
プリキャプチャーはJPEGのみ対応なので、個人的には不要です。
また、動画性能は試していません(試せるようなブースの作りではありませんでした)。
あと重要なのが『部分積層型センサー』を採用した点ですが、やはり扇風機の羽を撮影したネットの実写画像を見る限り、電子シャッターでローリングシャッター歪みが発生していました。
この点で完全積層型センサーのZ9・Z8に読み出し速度が大きく劣る事が明らかなので、Z6Ⅲは動きモノに電子シャッターが使えない事になります。
そうなると、Z6Ⅲの存在意義は?と言うことになりますが、やはり業務で動画を録る人に向けた動画機でしょうか。
既にZ8を動画機として使用している人にも、オーバースペックな部分を削ぎ落として丁度良いかも知れません。
SONY α7SⅢのような、動画機としてのラインがあれば、今回のZ6Ⅲの価格も受け入れられたかも知れません。
ですが、静止画しか撮らない殆どのニコンユーザーにしてみれば、
『ニコンよ、お前もか。』
という事になってしまった訳です。
静止画メインの大手国内メーカーはキヤノンだけになってしまいました。
ですがRFレンズの魅力の乏しさでこの2〜3年で一気にSONYとニコンに静止画メインのユーザーも奪われました。
6.7/17(水)に発表されるカメラ
いよいよ7/17(水)19:00〜キヤノンの新製品発表会です。
EOS R5 MarkⅡとR1が発表されると思いますが、価格もとんでもない事になりそうです。
完全に業務用途・プロ向けの2機種なので、これで再びSONYとニコンから顧客を呼び戻せるとは思えませんが、キヤノンが輝きを取り戻す事は国内カメラ事業の活性化になると思います。
私の価格予想は、下記の通りです。
EOS R1→100〜120万円
EOS R5 MarkⅡ→65〜75万円
(キヤノンオンラインショップの税込価格予想)
R1のスペックは色々情報が出ていますが、R5 MarkⅡに関しては情報管制がしっかりしているのか、噂レベルのものしか無さそうです。
もしメカシャッターレス・電子シャッターのみだったら凄いなと思います。
期待して7/17(水)19:00を待ちたいと思います。
今回も最後までお読み下さり、ありがとうございました。
また次の記事でお会い出来ますように。
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