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ヨドバシ大撮影会に参加してカメラメーカーについて思ったこと

こんにちは♪Aliceです。
先週土曜日9/28は、昭和記念公園で開催されたヨドバシカメラ大撮影会に参加して来ました。
昨年は東京競馬場の重賞(毎日王冠GⅡ)と日程が被り参加出来なかったので、とても楽しみにしていました。

1.ヨドバシ大撮影会とは?

私の大好きなイルコさんや、著名な写真家の先生を選んで4時間も習う事ができるだけでなく、ヨドバシで取り扱いのあるカメラメーカーのカメラ・レンズが無料で借りられるのが太っ腹なイベントです!

しかも参加料は破格の5,000円(税込)!
※昨年までは男性5,000円・女性3,000円でしたが、男女という分け方は微妙ですから見直したようです。

写真家の先生方それぞれに2人ずつモデルさんが同行し、先生が選んだ撮影ポイントにてレクチャーを行い、参加者が撮影するスタイルです。
午前・午後それぞれ2時間ずつと、充分に時間があるため、撮影ポイントを短時間で移動する先生も多いです。

なぜ【大撮影会】と銘打っているのかというと、写真家の先生が毎年十数名も講師をされるからだと思います。
先生が15名ならモデルさんは30名、とんでもない規模だと思います。

写真家イルコ・アレクサンドロフ氏
いつもめっちゃ勉強になりまーす!

ただし、モデル撮影の写真はヨドバシカメラのフォトコンテスト応募は可能ですが、SNS等インターネット投稿は禁止です。
よって私の作品は、ヨドバシのフォトコンに入選しないとお見せ出来ません。

2.参加者はどんな感じか?

何年も前から定期的に開催されているヨドバシの定番イベントでもあり、客層の平均年齢が非常に高いです。
ヨドバシ社内では統計を取っていると思いますが、個人的な感覚では平均50歳は超えていると思います。
若い人が居ないのでは無く、60〜70歳代の参加者が多いです。

普段からヨドバシカメラを利用し、お金を落として行く客層はこの辺り、という実態なのだと思います。

また、講師の先生方のファンや普段からその先生のセミナー等に通っている方の参加も多いと思います。

ただ、ポートレートのアマチュアはかなり少ない印象で、エッ?と思う事は多々あります。

参加者の機材を見渡すと、150-600mm・100-400mmなどの超望遠ズームレンズを持ち込んでいる人が多く、50mmや85mm等の明るい単焦点は殆ど見ません。
ポートレート撮影会にはおよそ似つかわしく無い光景です笑。
これはヨドバシ大撮影会に参加する度に思います。

また、モデルさんを撮影する時に連写する人が多いのも、ポートレート撮影会には似つかわしく無い光景です。
昨今ではNikon Z9・EOS R3・EOS R6 MarkⅡなど、電子シャッターで秒20〜40コマ連写のカメラが増えた為、この日も凄まじい連写音が鳴り響いていました笑

1枚1枚モデルさんと呼吸を合わせて撮るのでは無く、動いている電車や飛行機などと同じ感覚なのかも知れません。

因みにZ9を持った初老の男性で、モデルさんを至近距離でバッファが詰まるまで無限に連写し続けている人が居ました。
バッファが回復すると再び無限連写の繰り返しでした。

そんなポートレート初心者や謎の客層も多いイベントではありますが、これからポートレートに挑戦してみたい人には、とても良い機会になると思います。

3.メーカー人気ランキングの指標?

カメラ・レンズが無料で借りられると書きましたが、1人でカメラ・レンズそれぞれ1つずつ借りる事が出来ます。
※1人でカメラ2機またはレンズ2本はNGです。

各メーカー在庫をしっかり持ち込んでいました
SONYも今や白いレンズばかり

午前・午後それぞれ一度返却して借り直しになるので、別のメーカーや別の機材を試す事が出来ます。

私が借り出したのは下記の通りです。
【午前中】
Nikon Z8
NIKKOR Z 85mm f/1.2S

Z8+NIKKOR Z85mm f/1.2S
私のZ9と同じ設定をインストール

【午後】
CANON EOS R3
RF 135mm F1.8L IS USM

R3とRF135mm F1.8L IS USM
開始前に急いで自分好みの設定をインストール

普段、Nikon Z9とNIKKOR Z 135mm f/1.8S Plenaをメインに使用しているので、上記が比較対象としてしっかり使ってみたかったのです。
新型EOS R5 MarkⅡが9機も用意されていたのですが、私の前で在庫切れになりました!

上記の比較レビューについては、別の記事にしようと思います。

本題のカメラメーカーの人気ランキングですが、各メーカーのテントに並ぶ人数が、ある意味指標となると思いました。

13:00午後の貸し出し開始前の並び列
ニコンが1番多い(しかも2列)

機材を無料で借りられる事が周知された午後の方が、貸し出しの列が長くなります。

1メーカー1テントで並んでいるので、この列の長さこそが『使ってみたいカメラ・レンズがあるメーカー』という事になると思います。

列の長さランキングはいかに⁈


並んでいた人数が最も多かったのはニコン!
画像の1番奥の列です。
しかも2列で受付していたので、このほぼ倍の人数がニコンの貸し出しに列を成していた事になります。

2番目がキヤノンでした。
画像の中央付近の列です。

そして3番目がソニー。
画像の右の方の列です。

逆にニコン・キヤノン・ソニー以外のメーカーには全く1人も並んでいる姿は見れず、ハッセルブラッドやライカのテントだけ、興味本位か冷やかしも含めて借りに行く人が稀に見られました。

4.三大メーカー以外の状況は?

フジフィルムなど昨今の品薄の状況から、かなり人気があるのかと思っていましたが、全くでした。
フジフィルムのテントではスタッフさんが手持ち無沙汰な状況…。

要するに日本国内では無く、海外で売れているから品薄なだけだと言う事が良く判りました。

特に中国では、フジフィルムというメーカー名に『フジ』が入っている点が特に人気があると聞いた事があります。
中国人の富士山好きが判るエピソードです。

品薄だから日本で使っている人をあまり見ないのではなく、国内では売れていないのではないでしょうか。

その辺りも含めて気になったので、フジフィルムのテントに行って聞いてみました。
私が興味があるのは中判カメラのGFXシリーズですが、最新の1億画素のGFX100SⅡの貸し出しはあるか尋ねたら『ありません』との事。
では5000万画素のGFX50SⅡは?と聞いたら『持って来ていません』と…。

ラミネートされた機材ラインナップのポスターにはしっかり全機種載せているのに『持って来ていない』とは何事かと、フジフィルムのやる気の無さをしっかり受け取ったので、即時テントを後にしました。

※試乗歓迎と幟があるディーラーで『試乗車はありません』と言われた気分※

長年カメラを趣味にしてきても縁の無かったフジフィルムは、今後も私には縁が無いメーカーになりそうです。

それ以外にもパナソニックやOM SYSTEM(旧オリンパス)のテントも客は皆無、SIGMA・TAMRONはカメラメーカーの並びとは違うケンコートキナーやマルミなど用品メーカーが並ぶ一角に追いやられたせいか、こちらも客足は私の見る限りゼロ…。

実際の販売数ではSIGMAもTAMRONも売れているとは思います。
特にソニーEマウントレンズでは、純正の概ね半値で素晴らしい性能のレンズが選り取りみどりだと思います。

ですが、無料で借りられるならサードパーティではなく純正がいい、という心情なのかも知れません。

また、ヨドバシ大撮影会の客層の平均年齢が高いことも、純正重視に偏った理由かも知れません。
(私の父親も、カメラのレンズも車のパーツも純正以外は有り得ない、というタイプでした笑。)

でも、SIGMAもTAMRONも純正に負けないレンズを販売しているプライドはあると思うので、メガホンを使って『純正に負けないレンズあります!この機会に是非お試しください!』と叫び、客寄せするくらいして欲しかったです。

5.三大メーカーに偏った要因は?

私なりに考察してみました。
今回メーカーの貸し出し列に並んだ参加者の割合(私の目測で)は、ニコン:キヤノン:ソニーで
【5:3:2】
くらいでした。
(細かく言うとニコン対キヤノンは2倍位)

その年齢層も結構クッキリと分かれている印象で、メーカー毎に多い世代は下記に見えました。

ニコン→60〜70歳
キヤノン→50〜60歳
ソニー→30〜40歳


『カメラと言えばニコンかキヤノン』という時代を生きてきた世代からすると、
『ソニーなんて家電メーカーじゃないか』
と蔑視する人が少なからず存在するように感じます。

それがこのヨドバシ大撮影会の並び列からも傾向が読み取れるのは、やはり『参加者の平均年齢がかなり高いから』ではないでしょうか。

実際、先日私が参加したある写真サークルのイベントは、全員20歳代!というくらい若いカメラマンしかいませんでしたが、十数名のうちニコンユーザーは私だけ、キヤノンも1人しか居らず、フジフィルムGFXが1人、残りは全員ソニーαのフルサイズ機でした!

それくらい、若い世代にはソニーαが売れているという事だと実感し、震えました笑。

私もα7Ⅲユーザーだったので
若い方への人気の理由は分かります

5.結論

ヨドバシ大撮影会は、参加者の平均年齢が高いことから、三大メーカーに人気が偏り、尚且つニコンの圧勝という結果になりました。

要するに『ニコンユーザーもしくはニコンに興味がある層の平均年齢が高すぎる』という結論が導かれると思います。

Z9発売以降快進撃を続けているニコンですが、『高齢化社会』と『定年退職後の退職金バブル』とのマッチングがドンピシャな商品戦略で一時的に『高単価商品売れまくりバブル』状態になっているのでは無いかと個人的に思います。

バブルは崩壊します。
それは今ニコンにお金を落としているボリュームゾーンの高齢者層がカメラを手に出来なくなるタイミングです。

それを回避する戦略は、今20〜30歳くらいの世代に買ってもらえるカメラを作る事だと私は考えます。

それが出来ているのがソニーで、キヤノンはそもそも業務用途のプロしか眼中に無く、フジフィルムは海外に高く売る戦略で国内無視でしょう。

元々マーケティングが得意なニコンですから、私などに言われなくても社内では推進していると思いますが、そう言ったカメラが出ていないのは事実です!

今ニコンに必要なカメラは下記の2機種だと思います。

①高性能でリーズナブルな価格のAPS-C
②Z5の後継で実売20万円前後

①は要するにD500のミラーレス版です。
価格をEOS R7の競合にして、画素数は控えめ、合金製筐体で質感高く仕上げれば、APS-C市場を蹂躙できるでしょう。

私のEOS R7     筐体が軽く小さ過ぎて
望遠レンズとの相性が悪く本末転倒
D500は今でも現役で通用するカメラ

②はZ5に最新のエンジンEXPEED7を搭載し、CMOSセンサーを刷新したもので、実売20〜22万円で販売できれば、α7Ⅳ・α7CⅡの市場も奪えるでしょう。

皆様も①②に相当するカメラが発売されたら欲しくなりませんか?


今回も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
今後も読者様に有益な情報を記事にしたいと思います。


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