WSET体験記 in メルボルン!⑦「メリット&デメリット」
<はじめに>
こんにちは!メルボルンはようやく春の陽気で、雨も多いですが晴れた日には半袖で過ごせるくらい赤外線&紫外線がガンガンです🌞
10月3日にWSET Level3(以下L3)の試験を終えて、3週間経ちましたが、オーストラリアの受験したことについて備忘録がてらnoteに残したいと思います。
日本からオーストラリアまで出向いてWSETを受験する方はごく僅かだと思いますが、必要な方に情報が届くと良いです😊あくまでも個人的な感想なので、ん?っと思っても軽く流してください笑
<メリット>
・身近にワイナリーがある🍷
・ワインショップ主催の場合はワインの割引がある💓
・MWから教えてもらえることがある!
・クラスが少人数(最大24名)
・ワイン業界にいる他生徒から刺激を受ける
<デメリット>
・短期間での受験になる
・個人戦になる
・講師が変わるので教え方にムラがある(4人経験)
・授業の振り替えができない
・オーストラリア産以外のワインをグラスで飲める場所が限られている
詳しくは下記noteもご覧ください!
<心構え>
下記いずれかに当てはまる方はオーストラリアでのL3の受講・受験はかなり厳しいものになると心構えをしておいた方が良いです。
①英語に自信がない方
②ワイン業界未経験の方またはワイン資格未保有の方
③毎日勉強する時間が取れない方
※日本で英語受講・受験される方、オースでL2で受ける方には当てはまらないことも多いと思います。
①英語に自信がない方
海外にいるので当たり前ではありますが、授業とテストはもちろん、チューターとのやり取り、生徒同士での会話、全てが英語です。
ざっくり言うと、TOEICスコア900以上もしくは留学経験が2年以上ないと厳しいと思います。TOEICと英検しか受けたことがないので他の比較対象がなくて申し訳ないです💦
というのも予習ではReadingスキル、授業ではListeningスキルとSpeakingスキル、試験ではWritingスキルが必要だからです。
強いて言うならSpeakingスキルは捨てても大丈夫だと思います👍笑
社会人になってからの英語の勉強はどうしてもSpeakingの方がメインになってしまうと思うので、試験で絶対必要なWritingに慣れるまで少し時間もかかるかもしれません。
また英語の受験になると覚えることが増える&難しくなります。英会話では馴染みのない単語、ワイン専門用語を覚え直さなくてはいけないからです。
幸いWSET L3はスペルを間違えても減点はされません。しかし単語を書くにもある程度スペルは覚えていなければいけないし、今後の事を考えても覚えるに越したことはありません。
※Diplomaになると地名のスペルミスは減点対象
私が苦労したのはスペルがややこしい単語や地名などです。アルファベット表記だとスペルと発音が必ずしも一致しないのと、日本語発音とも異なることが多いため、スッと頭に入ってこず暗記に2倍の労力がかかると感じました。
例1 pneumatic:空気の
→pneumatic press:空圧式圧搾機
例2 fault:欠陥、断層
→wine fault:ワインの欠陥、geologican fault:地質断層
例3 Danube(発音:ダニューブ)
→ドナウ川
例4 Burgundy(発音:バーガンディー)
→ブルゴーニュ
例5 Verband Deutscher Pradikatsweinguter (VDP)
→ドイツ高品質ワイン醸造家協会
なのでWSET L2の受験を検討中で、今後WSET L3英語受験→WSET Diplomaを考えている方はWSET L2は英語で受講・受験されることをオススメいたします!
②ワイン業界未経験の方またはワイン資格未保有の方
私は2020年にワインエキスパートを取得しましたが、飲食店は大学生時代に新宿三丁目の某ワインバーでバイトしていたくらいです。
※WSET L2(日本語)は2021年に取得
ワインエキスパートでの暗記と産地にある程度馴染みがある事が大変役に立ちました。これがなかったら恐らく挫折していたと思います。
ワイン業界の方は既に産地に詳しいと思うのと、WSETはJSAほど産地を網羅しない&マイナーな産地に深く突っ込まないので試験にはとっつき易いと思います。
③毎日勉強する時間が取れない方
メルボルンのワインスクールは2ヶ月間で授業と試験を行います。
幸い私は週2回バイトをしてるだけだったので、毎日勉強できましたが、飲食店勤務のクラスメイトはかなり苦労してるようでした。最終的に1/3の生徒が試験日を2ヶ月後にずらしていました。
特に月1回の朝から夕方までの終日クラスは予習が本当に大変です。
詳しくは下記noteで!
私は2ヶ月間毎日5時間近くは勉強していました。授業時間も入れると2ヶ月で350時間は超えていると思います。(テイスティング練習含む笑)ワインエキスパートの勉強時間は8ヶ月間で250時間程だったので物凄い詰め込みでした。
Specificationに累計84時間(授業時間含む)の勉強推奨と記載がありますが、英語が第2言語である方はその2~3倍の勉強は覚悟しておいた方が良いかもしれません。
※ちなみに2ヶ月間の受講がメルボルンのワインスクールの中では最長で、最短では6日間詰め込みクラスもありました。これは先生にも絶対やめたほうが良いって言われました😅
※参考までに、ワイン業界経験1年半でDiploma受験された先生の体感では、WSET L3はL2の3倍の労力、DiplomaはL3の10倍の労力が掛かったとのことです。
<日豪ワインスクール比較>
◉費用
日本:187,000円
オーストラリア:約135,000円(1,500豪ドル)
◉先生
日本:生徒が受講したい先生のクラスで申し込み
オーストラリア:MW含む4名が担当
◉授業内容
日本:テキストや追加スライドを使い座学を叩き込む。テイスティングとショートアンサー用の課題も出される。
オーストラリア:テイスティングの為の座学で、知識の再確認程度(=予習必須)。スライドは基本WSETのもののみ。
◉授業の振替
日本:可能(他の先生の授業も受講可能)
オーストラリア:不可
◉チューター
日本:スクールに在中、タイムリーな対応
オーストラリア:基本は不在、授業スライドの送付は翌日以降
◉生徒
日本:職種、年代が様々
オーストラリア:9割以上がワイン業界関係者
<感想>
WSET L3をオーストラリア・メルボルンで受講・受験した感想は
「もっとゆっくり勉強して、知識を定着させたかった」です。
今振り返ると「よく受験したな笑」と思います。
途中からWSETの勉強の面白さにハマりつつも、一つ一つの地域を深堀出来ない(ノートに丁寧に纏める時間が取れない)ことがとても歯がゆかったです😿WSETの勉強をしながら、ワイナリー巡りをもっとしたかったし、色んな生産地のワインをもっとテイスティングしたかった💦💦💦
しかしながら有名な生産地に囲まれたエリアで勉強すること自体が最大&最強の特権です。試験が終わった後でも、結果は関係なくとも、WSETで得た知識をワイン購入時やワイナリー訪問ですぐにフル活用できます。これだけは本当にプライスレス・・・✨✨
年内にはVictoria州Mornington PenisulaとTasmaniaに行き、ワイナリーに行く予定です。一皮向けた以前とは違う視点でワインと今後は向き合いたいと思います🍷
やっぱワインたまらなく好きだな~💓💓💓
2022年10月24日 ありたす