【古美術品の補作作品】 須田悦弘展 松濤美術館
古美術名品の欠損部分を補う
現代美術作家の杉本博司に誘われ始めた補作作品
初めての補作作品は神鹿像
2013年から『婦人画報』の連載「"謎の割烹” 味占郷」に掲載され、
2015年千葉市美術館開催「杉本博司 趣味と芸術ー味占郷」で展示された神鹿像が初めての補作作品です。
この時は角と鞍、榊が補作されました。
瑞雲部分は2022年に追加されました。
美術作家の合格ラインは相当に高いようです。
「補作と模作の模索」展
次の写真は2023年倫敦ギャラリーで開催された、須田悦弘「補作と模作の模索」展のものです。
(スマホ撮りですがガラスが無い分、多少キレイなので)
今回の展覧会にも出展されています。
ここまで最新の補作作品を中心にまとめました。
学生時代の《スルメ》と通じるものを感じさせてくれたり、一方で雑草作品との関連も思わせるパッケージデザインの仕事も興味深いものでした。
須田悦弘の学生時代の作品から、デザイナーの仕事、最近の補作作品まで展示された見どころ、探しどころの多い展示です。
松濤美術館で2025年2月2日までの開催されている「須田悦弘展」は、白井晟一が設計した美術館の空間とともに楽しめるおすすめの展覧会です。