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花相の読書紀行№.143『裸の華』
死ぬまで踊りたい。
【裸の華】/桜木紫乃
<あらすじ>
累計82万部超え『ホテルローヤル』から4年。
踊りたい──。また舞台で。ストリッパーノリカの矜持と葛藤。
舞台上の骨折で引退を決意したストリッパーのノリカ。心機一転、故郷札幌で店を開くことに。訳ありの凄腕バーテンダーやタイプの違う二人の女性ダンサーと店は軌道に乗り始める。
しかし、私も舞台に立ちたい、輝きたいという気持ちは募るばかりで──。
ノリカの表現者としての矜持と葛藤。そして、胸が詰まるような踊り子たちの鮮烈な生き様を描く、直木賞受賞作『ホテルローヤル』に連なる一冊。
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★感想
最初に、本を貸して下さった友人に感謝。こんな素敵な小説に出合わせてくれて有難う。
札幌すすきのを舞台に登場人物たちが織りなす夜の街。
最初の数ページで桜木さんの世界に引き込まれ、胸が熱くなりました。
魅力ある登場人物の設定と、心理描写に心が吸い込まれていくような小説です。
風俗の世界とは言え、ストリッパーダンサーの踊りに懸ける矜持に感動を覚えました。
最後の一ページ、本を閉じたとき、まだまだこの世界に浸っていたいと眼を閉じていた私でした。