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ラテン語についての10の覚え書き
世界の言葉あれこれ、その5です。
1. 大学に入学して最初の授業がラテン語だった。教室に行ったら、思っていたよりも学生が多くてびっくりしたのを覚えている。それはもちろん、第一回目の授業だったから、ということもあったかもしれないけれど。
2. 語学系は、特に古典語はそうなのかもしれないけれど、とにかくサバイバルゲームという気がする。日々日々人が減っていって、出席を取る必要がないくらい人が減ると楽しくなってくる感じ。
3. ラテン語の授業を履修したことがないような英語教師は呪われよと思っている(ラテン語ができないような英語教師、とはさすがに言わない)。履修したという経験が大事なんです。
4. 大学に入って、いかにも大学生!っぽいことをしたいなら、テニスとかなんかよりも迷わずラテン語をやるべし、まあ古典ギリシャ語でもいいと思う。
5. 世の中には色々な方がおられる。ドイツで、ドイツ人向けにラテン語で町のガイドをやっているという日本の方と本屋で立ち話したことがある。小さな街だったので、その方の存在は知ってはいたが、やっぱりいたのだな、と妙に嬉しかった。今でもお元気なのだろうか。ってか、何してるんやろ・・・
6. アメリカ合州国のイェール大学では、ラテン語で授業をやるというクラスがある。
この動画に出てくる人は、例外なく変な人(でも大抵いい人かつ優秀。そもそもイェール大学まで行ってラテン語やって会話やろうなんてのはそんな感じの人のはず)であることは間違いない。ちなみにイェール大学のモットーはlux et veritasすなわち「光と真実」である。
7. ドイツ語をやっているとラテン語が大事、超大事ということがじわじわとボディブローのように伝わってくる(あとフランス語も)。
8. ラテン語が役に立つか、立たないか、どいう愚問を浴びせかけられたら答えは、「役に立つ」としか言いようがない(そもそも「役に立つ」とはどういうことなのだろうか?)。
9. 固有名詞やちょっと洒落た感じの名前をつけるときはラテン語に限る。e.g. Audi, Volvo, SAPIO, りそな銀行、などなど。Quidquid latine dictum sit, altum videtur.「ラテン語で言えば何でも立派に聞こえる」。
10. 好きなラテン語の格言はErrāre hūmānum est. 「謝るのが人間である」。
<ラテン語といえばこの一冊!>
全然「一冊」ちゃうやん、という批判は甘んじて受けます(笑)。
山下先生の初級ラテン語の本です。しっかり学ぶ、かつ飽きさせずにというよく勉強になる本だと思います。
辞書はとりあえず、これが羅和辞典としては、いいと思います。
1956年の改訂版です。まさか改訂版が出るなって思っていなかった人多数なので、かなり驚きました。なお、これ↓がTHEラテン語辞書です。
知力・財力・体力三つないと使えないという辞書です(笑)。
次回は「英語」です。お楽しみに。
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