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エンジニア採用担当から見たLayerX

はじめまして、LayerXでエンジニア採用を担当している大石(@akyun)です。
このnoteは、タイトルの通りLayerXのリクルーターの視点から書いたものです。発信文化のあるLayerXの一員として自分の自己紹介となる文章を書いておけたらという気持ちでこのnoteを書くことにしました。

自己紹介

私の簡単な自己紹介は以下になります。

1990年生まれ、兵庫県出身。20歳の時にアメリカへ留学。大学卒業後、帰国して都内のベンチャー企業に入社。JSやPHPを書くエンジニアとしてキャリアをスタート。何でも屋として採用責任者、事業開発などを担当。
その後LINEに転職し、Tech RecruiterとしてAI、データ、DevOps、社内システムなどの開発組織の採用を推進。
現在はLayerXでリクルーターとしてエンジニア採用を担当。

入社の経緯

前職のLINEに入社する際の転職活動でLayerXに応募した(その際は縁に恵まれなかった※)ことがあり、一定の期間も経っているしもう一度トライしてみるかと考えました。書類を更新して、後は「えいや」かなということで採用サイトから応募しました。

選考はトントン拍子でした。メディアを通じて見ていたishiさんや、makogaさん、fukkyyさんとの面接があり、オファー面談時にその場でオファーを承諾しました。もとからよくSNSを通じて見ていたことや事前に動画やPodcastを聞いてお話したので、こちらは初めてお話しするような感覚があまりなかったことを覚えています。

※LayerXでは、辞退もしくは見送りとして選考でご縁がなかった方も、前回の選考終了から1年の経過を基準として再応募を受付ています。私以外にも2回目のトライで入社したメンバーが何人もいます。

エンジニア採用担当から見たLayerX

ここからは入社して数ヶ月たったエンジニア採用担当から見た、好きなところを書きます。

全員〇〇、全員採用という文化

LayerXには羅針盤という企業文化を言語化したドキュメントがあり、「全員が関わることで会社がドライブされる」という類の仕事は全員で取り組む文化があります。

LayerX羅針盤より

全員〇〇は、一緒に働きたい人は自分で誘ってくるようなリファラル採用へのコミットや、全員営業として全社的にリファラル営業が行われることもあります。リリースや誰かの登壇、記事の公開があると、全員広報として多くのメンバーがSNSにシェアをします。これらの多くは、かんたんな呼びかけはあるものの、自発的に行われていきます。

全員採用に対する組織の意識は高く、採用はリクルーターの仕事ではなく、自分たちが行うものと考えています。チームによってはリファラルのためのメモリーパレス※を行い、声をかけたい人を洗い出してメッセージを送ったり、面談や採用会食などアクションします。中にはネットワーキングにいって自身の交友関係を広げて新たなリファラルをしてくれる人もいます。私はリファラルに対する社内の自発的なアクション量がここまで多い会社を他に知りません。

※メモリーパレスとは「前職で尊敬されていたエンジニアは?」といった問いを基に関わりがあった方や思いつく方をリストアップしてリファラル採用を促進させる施策です。詳しくは以下をご参照ください。

EMをはじめとする採用に関わるメンバーは、採用に関わるコミュニケーションへのレスが早く、採用や採用広報に関わる相談には時間を惜しまず一緒に考えてくれ、依頼は気持ち良く引き受けてくれます。

Hiring Managerとリクルーターで行う採用定例で行われる議論は毎回真剣で、HRの候補者さまへの対応についてコミュニケーション品質に率直なフィードバックをもらうこともあります。採用のプライオリティを高く置き、採用の成果が組織に与えるインパクトの大きさをそれぞれが実感を持って理解しています。

採用における組織の当たり前の意識の高さ、同僚のリファラルのアクション量などはリクルーターにとって恵まれた環境であると同時に、責任が伴いやりがいを感じる部分です。
全員採用ということで、経営陣も率先してリファラルを行いますし、以下のようなnoteを書いていたりします。

こだわりのある採用基準の維持

リクルーターとしては難しく挑戦的な部分でありますが、LayerXは採用基準に独自のこだわりがある会社です。

ソフトウェアエンジニアの選考フローでは、リクルーターを除いて最低5名とお話いただきます。そして、それぞれが担当する各選考で行動指針羅針盤を基にした独自の観点をもってお話させていただきます。ステップ数が多く、各選考で合否が伴うので入口が狭い採用になっています。加えて、後半の選考フェーズまでご通過となった候補者さまについても、EM同士や役員間でも合否について意見が割れることがあります。そして意見が割れた時は1人でもNoを唱える場合は基本的に見送りという方針を定めています。

※以下のnote [2]「退職」と「採用」に徹底してこだわる、向き合う という段落で書かれているようなことです。

これだけ激戦化しているエンジニア採用市場において、やりたいことに対して常に時間と人が不足するスタートアップがこの方針を貫くことは強い意志が必要です。ただ優秀な人材を集めるだけではなく、候補者さまとLayerXとのフィットを慎重にすり合わせてオファーをお伝えするという考えに基づいている姿勢が自社ながら素晴らしいと感じています。

候補者さまとの中長期的な関係性の構築

上記の採用基準は候補者さまと中長期で良好な関係性を築くことと密接に結びついています。この採用基準で選考をご通過いただけるような方はどのような会社でも活躍される方だと思います。そのような優秀な方は引く手あまたでそのタイミングでは当社ではなく別の選択を意思決定されることがあります。しかし、こういった方こそ節目ごとにご連絡を差し上げ、中長期的に良い関係を築けるよう心がけています。

また、採用においては「タイミング」が重要であり、時には双方のタイミングが合わないこともあります。しかし、会社のフェーズが進んだ際に再度オファーをお送りしたいとなる方もいらっしゃいます。そのような方々とは、その時限りの関係とならないよう、引き続きのコミュニケーションを大切にし、将来的にLayerXを検討していただける1社に加えていただけるよう努めています。

こうした一度の選考で終わらない関係を築こうとする姿勢から、長期視点をもった会社であり、将来的な成長を見据えた採用を行おうとしていることが伺えます。こういった表に出づらい姿勢の部分も個人的に大事にしていきたいなと思えるところです。

経営陣が説明責任を果たしてくれる信頼感がある

LayerXは情報の透明性に高いこだわりを持っている会社です。この情報の透明性は、入社した多くの方が驚かれる点であり、私も驚いたうちの一人でした。

私が情報の透明性が高いなと思うものの一つに経営会議の議事録の公開があります。内容はごく一部のセンシティブな情報のみ編集してあるだけで、議論のプロセスもオープンです。大きな意思決定や経営陣の現状認識などは全社の定例でも語られます。

LayerX羅針盤より

毎週経営会議の議事録を読むため、どういった議論がなされているのかを知れて、全社定例で経営陣が口頭で話す内容を聞いてその温度感がわかるので、いきなり大きなネガティブサプライズがあるとか、現場に経営の目的や意図が伝わらないといったことが起こりづらいです。

私も過去にマネジメントの経験があるのですが、情報の非対称性によってマネジメント側の不都合な部分をうやむやにしてしまうことは簡単だと思います。LayerXのマネージャーや経営陣はこの情報の透明性のために、情報はフルアクセスできる状態を保ち、どのようなことにも説明責任を果たそうとしてくれます。私はその姿勢に信頼が置けると感じています。

お客様を主語にプロダクトの改善をしている

常にお客様を主語に考えていて、プロダクトはお客様の課題解決や使いやすさの向上といったお客様への提供価値を第一に考えています。

LayerX羅針盤より

バクラク事業部ではレビュー会という定例があり、毎週のプロダクトのアップデートを各チームごとに発表し、新しい機能のデモを行います。この会は全体に対して機能を周知してフィードバックを募ると同時に開発者を讃えることを目的として行われており、多くのメンバーが参加(および視聴)して賑わう会です。

この会で新しい機能のデモが行われる時にチャット欄には「この機能でこういったお客様の課題が解決される」「こうできないかとお問い合わせをいただいていたお客様にすぐ伝えたい」といったコメントが流れたり、難しい要件をクリアして使いやすい機能に落とし込んでくれたメンバーへ称賛の言葉が送られます。

ビジネスサイド、プロダクトサイドでの区分けや分離なく一体感のある雰囲気で私はとても好きです。社員以外の方、特に候補者さまにこの会を味わってほしくて、公開できる部分を良い感じに編集してYouTubeなどに掲載できないかを考えていたりします。どこかのタイミングでやれたらなあ。

ユーモアを忘れず、気持ちの良いコミュニケーションの人が多い

社外の方に話すと意外に思われる方が多いのですが、ユーモラスな人が多いです。外からみたLayerXは合理性を追求していたり、冷静でロジカルな議論が平常運転でなされているように見えることがあります。そのような集中した真剣な議論も当然多いですが、社内(およびSlack)はどちらかというとわいわい系です。

Google Meetのチャット欄はだいたいその時に話している人へのコメントやリアクションのスタンプで賑わっていて、話している人がウィットの効いたことを言うとチャットで誰かがガヤを入れてる光景をよく見ます。月次の締め会では、数値目標の達成で銅鑼が叩かれることがある(!)のですが、銅鑼の音がノイズキャンセリングで聞こえなくて笑ったりしたこともあります。

Slackの雑談channelは180以上あってあらゆるトピックでゆるく雑談がされており、いろんな文化圏(?)のユニークな絵文字が8,600+も登録されていて日々のコミュニケーションの賑やかしに使われています。

Slackのcustom emoji数_2024/8

また、印象の話になりますが気持ちの良いコミュニケーションを取る人が多いです。泥臭いことをいとわず、常にお客様を主語に話し、主体性が高くて全体最適を諦めず、誰も拾わなさそうなこぼれるボールを拾おうとするなど、そういう人が多いです。これらは私たちが大事にしている羅針盤に書いてあることなのですが、この羅針盤に共感してもらえる人は気持ち良く働けると思います。自然体で羅針盤に書いてあることに共感して一緒に大事にしていこうとする人が多いです。このやらされ感のなさが良いのかなと個人的に思っています。

We're hiring!

個人的な会社の好きな部分をつらつらと書きましたが、この記事を読んでLayerXで働くのは快適そうだなとか楽しそうだなと思っていただけると嬉しいです。
働く場としてのLayerXにご関心ある方は以下よりお気軽につながりやメッセージをお送りください。役割上、ソフトウェアエンジニアやリクルーターの方とはスムーズにお話できると思います。
情報交換やよもやま話でもお気軽にお話ししましょう:)

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