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10月17日 過労と動機付けの境い目
10月17日ですね。
昨日は次女の願いで家族で箱根に行っていました。
先週からちょうど一週間が経ちました。次女が体のあちこちに異常をきたし、倒れた日から。
倒れるほどの危機的な状況からは回復してきたとはいえ、まだ異常に疲れやすさが残っているようです。
すぐに倒れ込んで横になってしまいます。
昨日、箱根で次女と多くの事を語り合いました。
かつて、KAROSHIが日本発の国際語として刻まれた時から、過労死はわが国からまだ去っていません。
おそらく娘もここで休ませないと、過労死に向かっていくはずです。
私も大学時代、結構親しくしていた友人が過労死で死にました。今から約十年前には、私にとって恩人ともいえる方も過労死のような形で世を去っています。
私自身も、開発現場に常駐していた時代は100時間越えが何カ月も続いたり、最高で150時間ほど超過したことがあります。
そのような状況を超えた今だからこそ、増やすことのできた経験値を活かして仕事ができています。が、それは結果論です。当時の私は原因不明の頭痛でMRIを受診したこともあります。多分過労死に近いところまで迫っていたかもしれません。
私は急激な成長は限界を超えないと達成できないと考えています。限界とは勤務時間であり、過酷な勤務状況であります。
ですが、言うまでもなく、急激な成長と引き換えに、体に異常をきたしてしまっては本末転倒です。将来的には収支はマイナスでしょうし、収支以前に仕事ができなくなるかもしれません。
自分から進んで働くかどうか。それがブラックかどうか、過労死するかどうかを分けます。
自分から働く場合の負担は、徹夜が続こうと苦になりません。また、自分でコントロールしているので、いざという時に回避できるでしょう。
が、人から強いられた場合はコントロールができません。人から強いられた場合の心身の閾値は、自分から働いた場合の閾値をかなり下回ります。一気に心身を病みます。それを冒して働かせるのはどうかと思います。
次女の場合は業界の慣習に加え、オーナーから強いられた過酷な状況が続きました。そのため、ただでさえ低い閾値を大幅に超えた負担がかかったのでしょう。
過労死や過労による自殺や事故が今までに無数に報道されてきていることを見過ごしてはなりません。
上に書いたようなことは、昨日次女に語りました。経営者の端くれであり、親であり、人生の先輩である私から。教訓として。
次女については今後を見守っていこうと思います。
経営者として知っておくべきは、自発的なモチベーションによる仕事の耐久力と、他動的な仕事の耐久力は同じ個人でも大きく違うことです。
結局、経営者がやるべきことは、自発的なモチベーションを従業員にどうやって持ってもらうかだと思います。これが成せれば、その会社の業績は大きく上がることでしょう。
他動的にやらせた仕事は、やらされ仕事になってしまい、能率もあがらず、メンバーも疲弊します。
私が目指すのはもちろん前者です。それを目指して経営を試行錯誤しています。
正直、仕事をやらせ、強いることはある意味では楽なことです。ですが、かならずそれは反動を生みます。将来を併せて計上すればかならずマイナスになると思っています。
が、私は自発的に仕事をしてもらうようにし、その環境を整えます。やらせ仕事も極力排除するつもりです。そのためには生産性を挙げる工夫とモチベーションアップのために考えることがたくさんあります。
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![Yoshikazu Nagai(長井 祥和)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/2511383/profile_fd0b0bd04ef61ae58d6f6f9fde934db6.jpg?width=600&crop=1:1,smart)