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エッセイ〈しとせいかつ〉

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エッセイを綴ってゆきます。作ること、生きること、いろいろと。/詩人(亜久津)・歌人・俳人による、作りながら生きていくための同人「Qai〈クヮイ〉」。Qaiでは月毎にテーマを決め、…
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#詩人

2020年3月|散らかった部屋で散らかった話をするね、あの場所へ帰れるように|亜久津歩

2020年3月|散らかった部屋で散らかった話をするね、あの場所へ帰れるように|亜久津歩



(亜久津歩 Facebookより)

……というような日常です、こんばんは。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。わが家は基本的にこもっており、キッズのジャンプで床が抜けそうです。

「2020年3月」をテーマとしたQaiのnoteの締めが近づくも、何を書いても肯定できずにいる。シンプルに今を記録しようとスマホを開くと、LINEでデマのコピペが届いた。次いで訂正と謝罪。体を冷やすなお湯を飲めと言わ

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【創作と仕事】やめないこと。今はそれだけで/亜久津歩

【創作と仕事】やめないこと。今はそれだけで/亜久津歩

「Qai」のnote、今月のテーマは「創作と仕事」。いざ書き出そうとして、無意識のうちに「仕事」を「稼業」へと置き換えていることに気がついた。

わたしはDTPやライティングでお金をいただいている。そういった「仕事」が詩作にどのように関係・影響しているか‥‥‥を書き出そうとして、そうじゃないなと思った。今、伝えたいことは。

稼業は「仕事」の一部に過ぎない。テキストや書籍を扱う職種なので分野とし

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【創作をやめようとした日】亜久津歩

【創作をやめようとした日】亜久津歩

作るという楽しみまたは症状について

わたしはいつ創作を始めたのかわからないし、創作を「やめる」ということも、本当はわからない。詩を発表しなくなることはあるかもしれないが、何かしら作ってはいるだろう。

そもそもやめ方を知らない。唯一、これで終わりかもしれないと感じたのは、生きること自体をやめようとした日、もう少し正確に言うと、やめるしかないと信じ込んだ日日のことだ。27歳くらいで読まれない詩と

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亜久津歩 profile

亜久津歩 profile



亜久津 歩 Ayumu Akutsu

Editorial design & DTPer.
ライター、詩人


Wikipedia
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1981年生まれ、埼玉県戸田市在住。
第2詩集『いのちづな』で第1回萩原朔太郎記念「とをるもう」賞受賞。詩型融合作品「さみだれの印象」「雪解」で第3回詩歌トライアスロン受賞。日本現代詩人会会員、詩歌俳同人Qai〈クヮイ〉同人。戸

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