亜久津歩|詩-短歌-俳句-&.
エッセイを綴ってゆきます。作ること、生きること、いろいろと。/詩人(亜久津)・歌人・俳人による、作りながら生きていくための同人「Qai〈クヮイ〉」。Qaiでは月毎にテーマを決め、原則日曜日に同人4人が交代でnoteを更新しています。亜久津歩担当週の記事も、こちらにまとめます。
短歌関連の記事をまとめています
自由詩関連の記事をまとめています
ものすごく久しぶりにログインしました‥‥恐縮です‥‥!詩歌俳同人Qaiのアカウントでは、月に1度のペースで新しい記事を書いています。後ほど、こちらでもまとめます
----- #詩 #自由詩 #poem #東日本大震災
2019年2月24日 お題:「もう、怖くない」で締めること 怖くない。失くすものがない から。さびしさに慣れたから。 始めから終わっていたと気づ いたから。屋上の鍵は壊れて 欄干は錆びて靴を揃えたのに ちゃんと曇っている。ぜんぶ 嘘だよ。ぜんぶちゃんと怖い、 晴れてなんかやらない。怖い、 終わりが限りないさびしさが あなたを失くすことが。死が。 生きることはもう、怖くない。 photo / Karina Tes on unsplash 2019年3月9日 お題:「
こんばんは、アクツです。いきなりですが、わたしは時々、毎日新聞の「毎日歌壇」に短歌を投稿しています。選者を選べるシステムなので、いつも加藤治郎さん宛にお送りしています。昨年の11月頃から始めて、これまでに3度だけ入選しまして、ご掲載いただきました☺️ その度に、短歌を画像にしてInstagramに載せています。今回はそれをまとめますね。 2019年3月11日掲載 (1月29日投稿) 初めての彼氏と夢ですれ違う抱かれなかった恋はきれいだ 同じイメージで以前、詩をつく
わたしは、埼玉県戸田市の「男女共同参画推進委員会」の委員を務めている。町のさまざまな責任者や学識者の方々の中に、ピヨッと「市民委員」として席をいただいている。 もともと同市の「男女共同参画情報誌 つばさ」の編集のボランティアをしており、その後「戸田市男女共同参画推進条例」を作るための委員を受嘱し(2016年10月制定)、今に至る。 軸は諸先輩方に頼りつつ、この町で仕事や子育て、生活をするいち市民・母・女性であるところのひとりの人間として、等身サイズの意見を会議のたびにわー
「詩人とインターネット」の続きです、が、インターネットのことは出てきません。前の記事の「気をつけてほしいこと」について書きますね。あらかた余計なお世話ですが、つい「あなたがやってみたら」なんて言ってしまったので、お伝えしておきたくて。 「若い人が入ってくれてよかったね」 これは、わたしがあるところへ入ったとき、そこの代表が事あるごとにかけられていた言葉です。 そりゃ、そうです。「若い人を入れるべき」と思っている人は多いですから。だいたい歓迎されました。でも、それはなぜで
Twitterにいる詩人、詩クラスタのグループ別解説(2019年度版) 渡辺八畳さんのこちらのnoteをTwitterで知りまして、なるほどなあ、と拝読しました。それでいくつかわたしなりに、見知っていることや思ったことを書いてみます(あっわたしは「詩と思想」関係者ではありません、念のため)。 「詩と思想」に限らず(というか「詩」に限らず)界隈のあちらこちらで『若い人を入れるべき』『インターネットをもっと利用するべき』は、ずっと言われてることなんですよね。必要だよね、いつか
わたしは自分や自分の人生に意味づけたくて、理不尽な暴力にも理由がほしくて、詩のようなものを書き始めた。詩というものも、生き抜く術も、知りようのなかった頃のことだ。 誰にも言えない苦しみに自分なりの意味を与え、名づけ。そうして一つずつ小石をつくり、岸になるよう積んだ。すぐに崩れてはまた。 抱えきれない感情や衝動を、言葉を憑代に身から剥がした。排出されたそれは、まるでわたしの分身か、作品のようだった。 逃れようのない暴力を書くことで整形し、歪ませ、折り合いをつけようとして
おはようございます、アクツです。雨の月曜日、皆さんおつかれさまです。今回は3月2日にあった「ポエトリー花電車」についてです。 主催は宮尾節子さん。〝pw連詩組〟のご縁でお世話になっています、通称「組長(蝶)」。連詩組のことも、いつか改めて書きたいな(記しておきたいのは、「組」とは言っていますが、何らかの思想や信条を共有している組織や団体ではないということ。出入り自由、上下関係もありませんし一枚岩ではありません。Twitterで知り合った詩の好きな友人たち。ただその「詩」の定
こんにちは、アクツです。北海道の詩人・杉中昌樹さんが発行されている「ポスト戦後詩ノート」。そのvol.17に、なんと亜久津歩特集を組んでいただきました。本当に、ありがたいことです……! 目次は下記の通りです(※のない作品は自由詩です)。 ①近況報告(亜久津歩) ②連詩:アクツタイム&ミヤオタイム(宮尾節子)※連詩 ③はるに唄えば(黒崎立体) ④目耳鼻口(草間小鳥子) ⑤さざなみの反照(西川火尖)※俳句 ⑥わがフェイドアウト(野村喜和夫) ⑦原石(久谷雉)※評 ⑧僕も
こんにちは、アクツです。今回は、こちらも配信中のネットプリント「prism〈プリズム〉vol.1」より、わたしなりの一首選+評をまとめてゆきます(Twitterの再掲です)。 「プリズム」は、西巻真さん編集・発行。「メンタルケアの当事者・家族・経験者」で作った、こころと短歌のネプリです。できるまでの経緯を含む巻頭言は、こちらでご覧になれます。 わたしは短歌7首・ミニコラム・Q&Aを寄せているほか、デザインを担当しました。短歌は「Borderline / 1」というタイトル
こんばんは、アクツです。今日は表題通り、第1回笹井宏之賞に応募して落選した連作「あるいは一条の日日」を公開します。 noteを始めて間もないこともあり、どこへ向けてどこから書けば……?とも思いつつ、とりあえず。短歌は57577、31音を基本とする定型詩で、笹井宏之さんはこういった方で、笹井宏之賞とはこのような賞で、募集要項はこんな感じでした。それで、「あるいは〜」は、わたしが初めて作った全50首の連作です(最長10首でした)。では、ご覧ください。 あるいは一条の日日
亜久津 歩 Ayumu Akutsu Editorial design & DTPer. ライター、詩人 母 Wikipedia 既刊詩集のご購入はこちら ・ 1981年生まれ、埼玉県戸田市在住。 第2詩集『いのちづな』で第1回萩原朔太郎記念「とをるもう」賞受賞。詩型融合作品「さみだれの印象」「雪解」で第3回詩歌トライアスロン受賞。日本現代詩人会会員、詩歌俳同人Qai〈クヮイ〉同人。戸田市男女共同参画情報紙「つばさ」編集協力員・同市男女共同参画推進委員会委員、戸田