他人のフォロワー数が妬ましい日々に終わりを告げよう
個人でゲームを制作しています。細々と自力で販促を続け、Twitterのフォロワー数やRT数に一喜一憂する日々です。
現在おかげさまでフォロワー数は600超となり、場末の個人開発者にしたら健闘してる方だとは思いつつ、神絵師や超人気個人開発者さんたちの何万何十万というフォロワー数を見てしまうと、やっぱり少し妬ましい。
ただ最近になって、単に「フォロワー数が多い」と言ってもその中身はさまざまで、「幽霊の正体見たり」みたいなこともあったりしたので、本稿にまとめてました。
フォロワー数=ファンの人数、とは限らない?
フォロワー数が数十万、ちょっとしたつぶやきが1万RTを超える人気実況者Aさん。ふとタイムラインに流れてきたゲーム実況にもたくさんリプライがついています。人気の秘密はなんだろうと読んでみて……不思議なことに気づきました。
なぜか「定型文をちょっと変えた程度のツイート」がいくつも並んでいるのです。例えば、
こんな風に似たテキストがいくつも出てくるのです。定型文aが3つ4つ、定型文bも同じくらい、定型文c、d……。
最初は「ファンの間に定型文があって、それを使うマナーなのかな?」と思ってたんですが、あまりにも数が多い。そしてアカウントのプロフィールを拝見すると大抵「Aさんファンです⭐️」フォロワー数1桁 とかそういう感じで、こ、これは……まさか……?
たまたまなのか、真似しないといけない暗黙のルールでもあるのか、応援するためにファンが自主的に行なっているのか、真相は分かりません。考えてみれば個人がアカウントを複数持つのは自由ですから、この一件で「フォロワー数=ファン1人の数」とは限らないのかも、と考えるようになりました。
フォロワー数=集客効果 とは限らない?
フォロワー数が1000を超える個人開発者さんがいて、前から羨ましいな〜と思っていました。それに比べて当時、私のストア公式twitterフォロワーは2桁。奇しくもその開発者さんと同じオンラインイベントに出展することになり、ブースは離れていたものの「たくさんお客さんが来るんだろうな」と開催前から妬んでいました。
しかしいざイベントが始まってみると、私のブースには思っていたよりお客さんが集まりました。友人がライブ配信に協力してくれて、さらに以前から私が所属していたゲーム系コミュニティに声をかけたらいろんな人が遊びに来てくれた……といった、あったけえ人によって成り立った盛況ではありましたが。
上述の開発者さんは思ったより集客に苦戦していたようで、フォロワー数=集客力・販促力ではないんだ、とひっそり思いました。
フォロワー数=期待されているとは限らない?
2000名を超えるフォロー・フォロワー数の、とある個人開発者さんのアカウントがありました。たまにRT等で回ってくるもので、プロフィールを拝見するとゲームを作り出してまだ間もないとのこと。なのにこの数とは……よっぽどみんなが見たくなるようなゲームを作れる人なんだな、と想像し妬みました。
しかし、しばらくしてまた同じ方のツイートを見かけて「今どんなゲーム作ってるんだろう」とプロフィールを確認すると、フォロー・フォロワー数の比率が変わっており、5/2500 みたいな感じになっていました。フォロワーさんを整理されたのかも知れませんが、それにしても1桁って極端な数字です。以降、気になって時々その方のアカウントを覗いてみると、ついに2000を切っていました。数百単位で減っていくとは、一体何が起こっているのか?
想像するに「この人の活動が見たいから」ではなく「相互だったから」フォローしていた人が多かった可能性があります。フォローを外されたら自分も外す、ドライな関係だったのかも知れません。
ちなみに、いつしかそのアカウントは見つけられなくなり、その後ゲームがどうなったのかは分かりません。
多いなら多いなりに悩みも増える
私の同僚はフォロワー数が8000を超えてて、とても妬ましいです。しかし、何か呟くと海外からのリプライがちょこちょこ届く(英語ができると思われている?)みたいで、わざわざ英語で答えているのを見ると大変そうです。
以前話題になった「100日後に退職する47歳」さんの漫画でも「仕事が大変で苦労した」という経験談に対し「なぜこうしないのか」「このやり方はよくない」みたいな引用やリプライを見かけることがありました。別に悪いことしたわけじゃないのになんという言われようなのか。
たいして拡散力のない隅っちょ系開発者の私でさえ稀になんか微妙なリプがついたりすることを思えば、表舞台に立つ人のご苦労は察するに余りあります。
数or質? 否、「人」である
数が多けりゃいいのなら、最悪金で買えるはずです(たぶん違法)。極論、フォロワーやいいねの主がインプレゾンビとか出会い系アカウントでもいいという人もいるのでしょうか。
こと創作・販促活動を続ける皆様におかれましては、かつての私のように数だけに一喜一憂するのではなく、その中身の濃さやあったけえ度に一度思いを馳せていただくのがおすすめかも知れません。先方もこちらも中身は人なのを忘れないようにしたいものです。
……いやそれでもやっぱ数あったほうが嬉しいでしょ! と割り切って活動するならそれもまたよし!! 大企業の広報じゃないんだから好きにやりましょう! 皆様もこのnoteとみやこ出版のtwitterフォローよろしくお願いします!!!!