ドラマ日記『どうする家康』&『VIVANT』&『何曜日に生まれたの』
今川家の人質としてひっそり生涯を終えると思っていた元康(後の徳川家康=松本潤さん)が、個性派だらけの家臣団の助けを借りながら、乱世に飛び込んでいく、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテイメント『どうする家康』の第30話「新たなる覇者」。
無事、浜松へ戻った家康。一方、秀吉(ムロツヨシさん)は織田家の跡継ぎを決める清須会議で、信長の孫・三法師を立てつつ、織田家の実権を握ろうとしていた。そんな秀吉の動きを苦々しく見ていた市(北川景子さん)は、柴田勝家(吉原光夫さん)との結婚を決意。
勝家と秀吉は、近江・賤ヶ岳で激突。しかし、柴田側は秀吉の調略による裏切りが相次ぎ、総崩れ。家康も柴田側から書状が届きますが、苦渋の決断で静観することに。
結果、市と勝家は自害。市の三人の娘である・茶々(白鳥玉季さん)と初(古川凛さん)、江(有香さん)は秀吉の元へ。市を狙っていた秀吉は、茶々に狙いを定め。承知の上で、秀吉を利用しようという茶々。
『凪のお暇』『テセウスの船』などで天才子役と言われた白鳥さんは13歳。昨年、松坂桃李さんや菅田将暉さんらが所属するトップコートに移籍したようです。今後、ますます活躍するのでしょ。
限界突破のアドベンチャードラマ『VIVANT』の第4話。
システムを改ざんして誤送金を仕組んだ人物が、財務の太田(飯沼愛さん)だと突き止めた乃木(堺雅人さん)たち。野崎(阿部寛さん)ら公安は、太田の自宅へ急行するのだが…・。
太田の正体は超一流ハッカー「blue@walker」だと判明するも、指示をしていたのは乃木が信頼していた同期の山本巧(迫田孝也さん)で、テロ組織「テント」のモニターでした。よく考えると、堺さんと迫田さんは、大河ドラマ『真田丸』の主従。
メインキャストでありながら、これまで出番のなかった松坂桃李さんが「別班」の黒須駿役で初登場。別人格「F」状態の乃木を「先輩」と呼んだことから、乃木も「別班」のようです。
公安と「別班」と「テント」の暗闘という展開になるのでしょうか。まだまだ謎が多いですね。
ある出来事をきっかけに、18歳から10年間引きこもり生活を送る無職の黒目すい(飯豊まりえさん)が、高校の同窓会の招待状が届いたことから始まる物語。先が読めない予測不能の衝撃作『何曜日に生まれたの』の初回。
27歳の黒目すいは漫画家の父・丈治(陣内孝則さん)と二人で暮らす引きこもり。ある日、丈治の連載の打ち切りが決定。担当編集者の来栖久美(シシド・カフカさん)は、丈治にベストセラー作家の公文竜炎(溝端淳平)が原作を書き、丈治が作画を担当する異色のコラボを提案。公文からの条件はただひとつ!すいを主人公のモデルにすることだった…。
脚本の野島伸司さんは、ドラマ主題歌に昔の名曲をよく使います。『高校教師』での森田童子「ぼくたちの失敗」とか、『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』におけるABBAだとか。今回のThe Hollies「Bus Stop」もいい。
事前情報は主人公が引き籠りというぐらいで、ジャンルも不明。野島作品だけにちょっと構えていましたが、様々な要素をバランスよく配した印象で、露悪的なところもなく、楽しめました。
引き籠りの原因は、サッカー部のエースだった雨宮純平(YUさん)のバイクに同乗していたすいだけが軽傷で、周囲から非難の目を向けられたからと深刻なものですが、丈治のオヤジ的な口癖や、アニメオタクな振る舞いのすいがドラマを和ませます。
同窓会に向けての準備シーンはシンデレラストーリー的でしたが、結局出席する勇気が出ず。しかし、偶然にも同級生の江田悠馬(井上祐貴さん)と再会し。すいの口から出てきたのが「なんうま?何曜日に生まれたの?」。初回からタイトル回収です。
雨宮は恋人ではなく、好きな人は別にいたというすい。江田は高校時代からすいの事が好きだったようですが(酷いことも言った)、すいのお想い人が江田なら両想いだったということになりますが、さてどうでしょう。
余談:久しぶりの赤江さんと竹山さん&瀧さん。