ドラマ日記『すべて忘れてしまうから』& 『ゼイチョー』(初回)
ミステリー作家の M(阿部寛さん)は、突然失踪した彼女F(尾野真千子さん)を探すことに。 しかし、人々が語るFは、彼の知らない顔を持っており、やがて驚きの秘密が明らかになっていく、ミステリアスでビターなラブストーリー『すべて忘れてしまうから』の初回。
Mには恋人“F”がいる。些細なケンカをきっかけに連絡を取らないまま3週間が経った時、“BAR灯台”にFの姉(酒井美紀さん)と名乗る女性が現れる。Fが音信不通で行方不明だという。姉は、恋人であるMが妹を殺したんじゃないかと詰め寄るが、Mは彼女の居場所すら見当もつかず困惑する。
Fが失踪する直前のハロウィンの夜、Fが猫の恰好をしているのを見ていたM。一方、Fの姉は眼帯姿をしているなど、登場人物がみなクセが強く、セリフも独特。
Fひとりに遺産が贈られると知り、話し合いを持とうとしていた姉。遺産を当てにして家のリフォームを進めていたため、それこそ血眼になってFを探していたのでした(だから眼帯?)。
なんだかんだと言いがかりをつけられ、現金5万円をカツアゲされたM。ミステリーではあるのでしょうが、どこかコメディっぽさも。
市役所の納税課に勤める、仕事のスキルは超一流の職員の饗庭蒼一郎(菊池風磨さん)が、滞納者の「お金と心」に寄り添う姿をスリリングに、そして、時には泣いて笑って…魂揺さぶるヒューマンエンターテインメント 『ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~』の初回。
饗庭蒼一郎は、滞納された税金を徴収する「徴税吏員」。ノリが軽くて人たらしな饗庭は、豊富な税の知識と巧みな話術で問題解決!そんな饗庭の元に、猪突猛進な新人・百目鬼華子(山田杏奈さん)がやってきた。饗庭と華子は、住民税を滞納中の和菓子屋主人・泉喜和(笹野高史さん)を訪ねる。
『隣の男はよく食べる』『ウソ婚』に続いて連ドラ3期連続主演となる菊池さん。一方の山田さんは、昨年『未来への10カウント』『17才の帝国』『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』にいずれもヒロインとして出演するなど多忙でしたが、今年はこれが初。
やや軽めの饗庭と、真面目でガツガツいく百目鬼のキャラは上手く演じられていますし、いわゆる凸凹コンビのバディー感も出ていました。一般に馴染みの薄い徴税の裏側を、わかりやすく描く脚本も悪くないなと。タイトルの長さは最悪ですが。「~」付ドラマに名作なし。
毎回、滞納者役のゲストを中心に一話完結で展開しつつ、饗庭の同期の奥林礼二(結木滉星さん)がなぜ自殺しようとしたのか、饗庭が財務省から転職したのはなぜか、もう一人の同期・相楽義実(本郷奏多さん)との因縁を絡めて最終回まで引っ張て行くのでしょう。