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ドラマ日記『宙わたる教室』(初回)

新宿にある定時制高校。理科教師の藤竹(窪田正孝さん)の導きにより、教室に「火星のクレーター」を再現する実験で学会発表を目指すが、様々な困難が立ちはだかり…実話に着想を得た胸熱の感動ドラマ『宙わたる教室』の初回。

読み書きが苦手なために中学から不登校になり、不良となった岳人(小林虎之介さん)。二十歳になって夜間定時制高校に通い始めたが、退学を考える。そんな時、岳人の通う東新宿高校定時制に理科教師の藤竹が赴任。藤竹は岳人の中に眠る好奇心に気づき、彼をある「実験」に誘い出す。

藤竹は元々才能のある科学者で、大学の助教授も務めていましたが、突然辞めて渡米。帰国後に選んだのが、なぜか定時制高校であり、科学部を作ろうと考えているようですが、その目的とそこに至る経緯はまだ不明。

毎回、一人の生徒がフィーチャーされる展開が予想される本作。初回は妻夫木聡さん似の小林さんが、授業についていけずに退学を考えていて、薬の売人に転落寸前でもがく若者を熱演。

定時制高校が舞台の作品というと、熱血教師がイメージされますが、藤竹は感情があまり表に出ない、一見するとクールなタイプ。しかし、生徒の事はよく見ており、岳斗が「発達性ディスクレシア」という学習障害の可能性があることを指摘し、ある科学実験に誘うのでした。

近年のドラマとしては珍しく、岳人の喫煙シーンが度々登場、全ては実験への布石であり、夜の教室でタバコを使った実験で、長年岳人が疑問に思っていた「空はなぜ青いのか」の問いに答え。負のスパイラルにいた岳人が、覇気を取り戻し、見事に浮上してくる、静かながら鮮やかなシーンでした。

既に傑作の予感です。

余談①:12日放送の『ANOTHER SKY』ゲストは、『不適切にもほどがある!』や『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』の河合優実さん。天才の名を欲しいままにしている彼女ですが、当然ながら苦悩もあったという話。

余談②:13日放送の『ボクらの時代』ゲストは、山田孝之さん・仲野太賀さん・岡山天音さん。朝ドラ『ちゅらさん』を経ながらも、二十代や三十代に尖っていたり、チャレンジングな作品に挑戦した山田さんが、今や後輩たちに教訓めいたことを言うようになったことが、逆に新鮮でした(笑)。


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