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梅吉の死とキヌへの赦し…今週の『ブギウギ』

銭湯「はな湯」の看板娘から“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スターになっていく花田鈴子→福来スズ子(澤井梨丘さん→趣里さん)が、暗い戦争の時代や、燃えるような恋と別れなどを乗り越え、人々に勇気と希望を与えていく朝ドラ『ブギウギ』第23週「マミーのマミーや」。

タケシ(三浦獠太さん)が、新マネージャーになって2か月が経った月曜日。スズ子は羽鳥(草彅剛さん)から、アメリカ公演の話を持ちかけられますが、行けるのはスズ子とタケシだけ。

タケシがスズ子の娘・愛子(小野美音さん)に、渡米の件を先走って話してしまい、離れ離れになるのは嫌だと愛子は号泣。思い悩むスズ子を後押ししたのは、羽鳥の妻・麻里(市川実和子さん)。「母として同じ立場の人間に、背中を押して欲しかったのよね。だから行ってきなさい」と。

愛子が拗ね続けていた火曜日。いよいよ渡米当日となり、泣き叫ぶ愛子を置いて旅立つスズ子。なんか、保育園とかで昔よくあった感じですね。公演は大成功。月日はあっという間に過ぎて、スズ子の新居も完成。帰国がもうすぐということもあり、愛子も機嫌を直して、スズ子に絵手紙を送りました。

スズ子が帰国した水曜日。それから1年後、父・梅吉(柳葉敏郎さん)が危篤の知らせが入り、愛子と共に香川に帰京したスズ子。寝たきりではあるものの、笑顔を見せた梅吉。傍らには、戦死した六郎(黒崎煌代さん)が可愛がっていた亀が今も元気で。

梅吉が写真館を営んでいた頃は、街の人気者であったという話を聞き、かつて撮った写真を眺めるスズ子。ふと一冊のアルバムを開くと、そこには水着姿の女性たち多数。

愛子が梅吉に馴染み、亀と写真を撮ってもらった木曜日。医者からは、そろそろと言われ。寝ている梅吉の横で、スズ子が養女の件を独白していると、梅吉は聴こえていたようで。血はつながってなくても、心がつながっていると。

梅吉はスズ子に歌を所望。自ら「東京ブギウギ」の替え歌「父ちゃんブギ」を歌い始め。スズ子も「アホ」と言いながら、泣き笑いで一緒に歌い。東京で一緒に暮らしていた頃のわだかまりも消えたかな。

梅吉が亡くなった金曜日。葬儀にはスズ子の実母・キヌ(中越典子さん)も参列。15年前には、実母の存在が受け入れられず、混乱した中で、苦い対面でしたが、今回は式後に穏やかに話をし。

帰ろうとするキヌでしたが、愛子の質問に「マミーのマミーや」「そうや。愛子のおばあちゃんや」と答えるスズ子の声を耳にし、キヌは振り返り涙。これまでのスズ子のわだかまりが氷解し、キヌへの赦しが、二人を母と娘に。

朝ドラ『こころ』に主演した中越さんの母親役が、趣里さんの実母・伊藤蘭さんということで、21年ぶりの立場を変えたキャスティングの妙。にしても、中越さんの演技が凄かったなあ。

余談:昨夜の『不適切にもほどがある!』では、映画『ローマの休日』オマージュ(パロディ)となる「牢屋(ローヤ)」キス。また、裏被りで放送された『日本アカデミー賞』では、ムッチ先輩こと磯村勇斗さんが、最優秀助演男優賞を受賞。ドラマ内でも、タイムマシーンで令和へ。


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