二人の悪女…今週の『虎に翼』
日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第19週「悪女の賢者ぶり?」。
「悪女の賢者ぶり」とは、「心の悪い女が、賢人のふりをして、外見を装うこと」(コトバンクから引用)。
先週の航一(岡田将生さん)の告白を受け、部下の入倉(岡部ひろきさん)が涙した月曜日。航一のことを「つまらなくて、退屈な人だとばかり」思っていたと馬鹿正直な謝罪。
さらに寅子に対しても「小煩いクソババアとしか思っていなかった」と。寅子も負けずに「私も思っていたわ。差別主義者のクソ小僧って」と入倉へカウンターパンチ(笑)。
休日、航一が寅子の自宅を訪ね、麻雀を教えていると、杉田太郎(高橋克実さん)と次郎(田口浩正さん)兄弟が乱入。優未(竹澤咲子さん)の前で男女ネタを振られて、寅子は大慌て。
三人が帰宅後、寅子は優未に言い訳しますが、「私のせいにしないで」と言われてしまい。恋愛に疎い鈍感な寅子と異なり、優未のこういうところは、血はつながっていないものの、花江(森田望智さん)の遺伝子を感じます。終盤、美佐江(片岡凜さん)補導の一報も。
売春絡みで美佐江と共に補導された女子高生が、例の赤い腕飾りをしていたことがわかった火曜日。後日、三条支部に訪ねてきた美佐江に対し、本当の事を話してくれないかと語りかける寅子。
それに対し、「なぜ悪い人から物を盗んではいけないのか」「なぜ自分の体を好きに使ってはいけないのか」「どうして人を殺してはいけないのか」が分からないと返す美佐江。片岡劇場でしたね。
「一緒に考えてみない?」と寄り添う寅子に、心を開きかけた美佐江でしたが、突然やってきた優未を見る美佐江に恐怖を感じた寅子は、咄嗟に優未を引き寄せ。シャッターガラガラ、再び心を閉ざした美佐江でした。
美佐江への対応の失敗を寅子が思い悩んでいた水曜日。優未は気を利かせて寅子を一人にしてあげるため映画館へ。そこに航一が無理くりな理由で訪問。「沈黙」という寄り添い方で、寅子の心を少しだけ軽くした航一。そんな中、寅子宅にリアル花江が現れて、現実なのか確かめる寅子(笑)。
突然の花江の来訪に寅子が大喜びし、稲(田中真弓さん)も交えた宴会が催された木曜日。稲はお酒好きのようで、手酌で次々と杯を空け、酔いが回ると「歌います!」と童謡「砂山」を披露。
稲と優未が寝たところで、花江が寅子に本題を切り出し。「いい人(航一)」の件で、優未が花江に相談したらしく。そこに起きてきた優未が合流。亡夫・優三(仲野太賀さん)のお守りの中の手紙を示唆。以前から優未は読んでいた模様。
初めて寅子が読んだその手紙には、自分が亡くなった場合、新たに好きな人が出来たなら、自分を信じて欲しいと。寅子への最後のラブレターが、再婚をアシスト。『新宿野戦病院』の翌朝に、仲野さんに泣かされるという(笑)。
登場人物が寅子と優未、航一3人だけだったレア回の金曜日。優三の残した手紙を見ながら、寅子と優未の優三への想い、寅子の優未への想いが再確認される前半は前振り。
後半、雨で列車が止まった中、寅子は二人きりになった航一に、一旦は優三を愛し続けると宣言するのですが、滑る床のお陰で偶然手をつないだ二人。想い溢れた寅子に、「永遠を誓わない、だらしのない愛」を提案した航一は、不器用過ぎる身長差キス。もう一人の「悪女」だった寅子。
次週からは東京編再び。原爆裁判も始まるようですね。優未役の竹澤咲子さんも出番終了で、毎田暖乃さんにバトンタッチ。美佐江の再登場はいつかな。
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