デーティングより告白!?恋愛映画3選
恋愛のスタートが「告白」というのは、万国共通というわけではなく。欧米などでは「デーティング」と呼ばれる、友達以上恋人未満な“お試し期間(SEX含む)”を経て、恋人関係へと移行するようです。
司馬遼太郎さんの名作『竜馬がゆく』には、坂本竜馬が帰郷した際、町娘に夜這いに行くシーンがあります。明治以前には広く行われていた夜這いという風習。男女関係における性の在り方として、本能に即した自由と合理性があったようにも思いますが、残念ながら現在では廃れてしまいました。
一方、現代日本の恋愛ドラマや映画を見ていると、社会人の場合は、既成事実が出来てから恋愛関係になるパターンもありますが、学生が主人公ですと、まだまだ「告白」先行型が多いように思います。世界の中でガラパゴス化しているのかも知れませんが、やはり「告白」シーンは大好物。
というわけで、告白シーンが記憶に残る日本映画を挙げていきましょう。まずは『恋は雨上がりのように』(2018年)。一見クールな女子高生(小松菜奈さん)と、冴えないファミレス店長45歳(大泉洋さん)との恋を描いた作品。小松さんのあの目力で、ストレートに発せられる「好きです」の威力。
高校二年生の橘あきらは、アキレス腱の怪我で陸上の夢を絶たれてしまう。偶然入ったファミレスで、やさしく話しかけてくれたのは店長の近藤正巳だった。それをきっかけにあきらは、ファミレスでのバイトを始める。バツイチ子持ちでずっと年上の近藤にひそかな恋心を抱いて…。
続いては、『舟を編む』(2013年)。映画賞を総なめにした傑作ですが、告白シーンが特にいい。香具矢(宮﨑あおいさん)に一目ぼれした光也(松田龍平さん)は恋文を送るのですが、怒ったように「言葉で聴きたい」と詰め寄る香具矢に、ついに光也が告白。朝ドラ『あまちゃん』と同じ年の公開。
出版社に勤める馬締光也は、営業部で変わり者として持て余されていたが、言葉に対する天才的なセンスを見出され、辞書編集部に異動になる。そんなある日、出会った運命の女性。しかし言葉のプロでありながら、馬締は彼女に気持ちを伝えるにふさわしい言葉がみつからない。
最後は『君は僕をスキになる』(1989年)。主演は人気絶頂期の斉藤由貴さんと山田邦子さん。秋元康さんの企画で、野島伸司さんは映画脚本デビュー作。主題歌は山下達郎さん「クリスマス・イブ」というバブル期映画。終盤、雪の中、斉藤さんが加藤昌也さんに、映画タイトルのセリフで告白。
知佳と苫子。性格は全く違う二人だったが唯一共通しているのは、クリスマスイブに彼氏と過ごしたことがないということ。一方、知佳の会社に「野生の享輔、知性の純平」と呼ばれている二人の男がいた。友情をとるか、恋愛をとるか…秋が深まり、4人の心模様が次第に恋色に染まっていく。
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