あるラジオ番組の終わりに
TBSラジオの朝の帯番組『伊集院光とらじおと』が今春終了することが、今朝エンディングで、本人の口から発表されました。昨年末に「文春」が報じていたとおりとなってしまいました。
TBSでは月曜深夜に『伊集院光 深夜の馬鹿力』も生放送をやり、そのままスタジオで寝袋で寝て、火曜朝の『らじおと』に備えるなど、番組に尽力していた伊集院さん。
「伊集院光とらじおとニュースと」コーナーでは、東京五輪や例の感染症を巡って、各局メディアの中では最も冷静で、バランスの取れたコメントをしていたように思いますし、 「俺の5つ星」コーナーの“思い出の味”を探るお話にもしみじみ。
以前から、TBSラジオの三村孝成社長との確執は伝えられていたので、久米宏さんのように首を切られるか、あるいは自分から辞表を叩きつけるかだろうなとは思っていましたが、後者を選んだということでしょうか。
降板理由を話すのをグッと我慢して、パラアスリートたちに学んだことを「思い描いていた未来像が断たれてしまった時に、不貞腐れるのでもなく、自暴自棄になるでもなく、良い人生にするために、ここからどうするっていう切り替えの心強さ」と語っていた伊集院さんなら、次の新たなステージが待っていることでしょう。
それはそうと、番組の前半で「呼んで欲しいゲスト」として安住紳一郎アナの名前が挙がっていて、「お互い超パンダ好き」と語っていた伊集院さん。是非、番組終了までに実現して欲しいなあ。
最後に、NHKラジオ番組『おしゃべりな古典教室』の1月7日放送回で、小芝風花さんが好きだといって選んだ百人一首(藤原清輔朝臣 84番)を紹介して終わります。
ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ いまは恋しき
「この先も生きていたら、辛いと感じている今も懐かしく思い出されるのかな。辛いと思っていた昔のことも、今では恋しく思い出されるのだから」