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ドラマ日記『二月の勝者』(初回)

カリスマ塾講師・黒木(柳楽優弥さん)を主人公に、中学受験をリアルに描きつつ、そこから見えてくる現代社会の問題に切り込む人生攻略ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』の初回。柳楽さんは、連ドラ初主演の『アオイホノオ』(2014年)同様、マンガキャラを完全にモノにしていました。

新学期を迎えた桜花ゼミナール吉祥寺校に、黒木が新校長としてやってくる。黒木(柳楽優弥)の過激な言動に振り回されつつ、佐倉(井上真央さん)の塾講師としての日々が始まる。

「中学受験は課金ゲーム」「親はスポンサー」「子供を合格に導くのは、父親の経済力と母親の狂気」という、身も蓋もない露悪的な言葉を語る黒木を柳楽さんが怪演。それと対比的に描かれる元中学教師の佐倉(井上真央さん)が、絶妙な受け芝居で黒木のキャラを際立たせる構図。

初回は、サッカーと受験の両立を目指す生徒・三浦佑星(佐野祐徠さん)の父親に、数字で可能性の優劣を示し、納得させる展開。「凡人こそ中学受験をすべきでなんです」と語る黒木は、『ドラゴン桜』の桜木の「バカとブスこそ東大に行け」にも通じますが、黒木の方がどこまでもクール。

受験ドラマはこれまでも色々ありましたが、中学受験ものは少な目(『下剋上受験』など)。東京都文京区では2人に1人が中学受験するなど、首都圏における中学受験は珍しくないですが、地方ではまだ少数派。視聴者の住んでいる場所によっても、響き方は違うんでしょうね。


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