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俳優ノート『菅田将暉さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2022年冬ドラマ『ミステリと言う勿れ』に主演、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演する菅田将暉(すだまさき)さん。トップコート所属。妻は女優の小松菜奈さん。

「かんだまさき」と間違えられると、菅田さんがテレビのバラエティ番組で愚痴っていたのが2016年。しかし、この年にはオリコンの2016年度ブレイク俳優1位を獲得。

それ以前から、ニチアサファンの間なら『仮面ライダーW』(2009年)に初主演したフィリップ役で有名だったでしょうし、単館系映画がお好きな方なら、『共喰い』(2013年)や『そこのみにて光輝く』(2014年)で早くから注目していたでしょう。

とはいえ、一躍知名度を上げたといえば、やはり朝ドラ『ごちそうさん』(2015年)。主演の杏さん演じるめ以子と、夫・悠太郎(東出昌大さん)の長男役として存在感を見せました。この作品で同じくブレイクのきっかけをつかんだ高畑充希さんは、菅田さんの叔母さん役。

大正モダン華やかなりし東京。食いしん坊の東京娘(杏さん)が、偏屈な大阪男(東出さん)に恋をし、「食い倒れの街」大阪に嫁ぐことに…。激動の大正・昭和を生きて、たくましい母となり、男への愛を貫き通す、パワーあふれた女性とその家族の物語。

映画も『帝一の國』(2017年)など有名な作品が多いのですが、ここはドラマ中心に。個人的に、一番最初にハマった菅田さん主演ドラマと言えば『民王』(2015年)。『ミステリと言う勿れ』でも共演した遠藤憲一さんとのW主演。高橋一生さんのブレイクのきっかけ作品でもあります。傑作。

突然、互いの“心"と“体"が入れ替わってしまった総理大臣の父・武藤泰山(遠藤さん)とその息子の翔(菅田さん)。止む無く泰山の代わりに国会に出ることになった翔でしたが、審議や質疑応答の内容がまったく理解できません。しかし、大人の世界に染まっていない翔だからこその真っ直ぐな意見や純粋な思いは、いつしか国会を、そして国民をも動かしていく。

その後も、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(2016年)、大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017年)、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2019年)、『MIU404』(2020年)、『コントが始まる』(2021年)と毎年、話題作・ヒット作に出演・主演。

で、最後は山田孝之さんとW主演した『dele』(2018年)。テレビドラマとしては、かなり攻めた、かつ完成度の高い野心作だったと思います。小説家の高橋源一郎さんが出演した回とか好きだったなあ。麻生久美子さん推しということもありますが、続編が見たい傑作。

弁護士の舞(麻生さん)から仕事を紹介された、何でも屋の祐太郎(菅田さん)。それは舞の弟・圭司(山田さん)が単独従事している秘密裏の仕事。
クライアントの依頼を受け、その人の死後に不都合なデジタル遺品をすべて“内密に"抹消する仕事だった。


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