今年の年末は一人「手締め」
時代劇における人気キャラ「遠山の金さん」。演じた俳優も数多く、誰が一番のはまり役だったかについて議論もありますが、自分は断然、中村梅之助さん(中村梅雀さんのお父さん)派。
梅之助さんは『遠山の金さん捕物帳』のほか、『伝七捕物帳』にも主演、人気シリーズとなりました。同作のラストには、梅之助さん演じる岡っ引きの伝七が、「ヨヨヨイ ヨヨヨイ ヨヨヨイヨイ めでていな」の二本指締めをするのがお約束。これが子供心にも楽しくて。
祭りや宴会、結婚式などの終わりに行われる「手締め」。全国各地でさまざまな流儀があることで知られています。有名なのは、「江戸締め(一本締め、三本締め)」ですが、朝ドラ『あさが来た』では、関西が舞台でしたので、「大阪締め」が披露されました。
社会人になって博多で働くようになって、まず教わったのが祝い唄「祝い目出度( めでた)」と「博多手一本(手締め)」。博多祇園山笠で行われるのが有名ですが、地元では結婚式や宴会では、セットでよくやります。
祝い目出度の 若松様よ 若松様よ
枝も栄ゆりゃ 葉もしゅげる
エーイーショウエ エーイショウエー
ショウエイ ショウエイ ションガネ
アレワイサソ エサソエー ショーンガネー
「手締め」というのは周囲の人たちと「合わせる」ところが肝(醍醐味)ではあるのですが、一人でやっても案外気持ちがいいものです。今年は宴会もままならない状況ですから、Youtubeにアップされたさまざまな手締めを見ながら、年末は一人「手締め」で締めてみてはいかがでしょうか?