女優ノート『小池栄子さん』
気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2024年夏ドラマ『新宿野戦病院』に主演する小池栄子さん。1980年生まれ。イープロダクション所属。
野田義治社長が芸能界に一時代を築いた旧イエローキャブ。堀江しのぶさんを皮切りに、かとうれいこさんや細川ふみえさんらに続いたのが、小池栄子さん(MEGUMIさんも)。
1997年に『踊る大捜査線』第5話に端役デビュー以来、バラエティーで活躍する一方、女優としても少しずつキャリアを重ね。朝ドラ『こころ』(2003年)、大河ドラマ『義経』(2005年)と割と早めにキャスティングされています。
記憶に残る古い作品でいえば『リーガル・ハイ』(2012年)。堺雅人さんの圧倒的な演技力と、新垣結衣さんとの掛け合いが絶妙だった傑作。小池さんは、堺さん演じる古美門研介を敵視する弁護士・三木長一郎(生瀬勝久さん)の秘書役でした。
映画では、『八日目の蝉』(2011年)辺りからすでに演技を高く評価されていたように思いますが、ドラマですと『世界一難しい恋』(2016年)や『母になる』(2017年)ぐらいから名脇役の雰囲気を漂わせ。
そしてさらにギアを上げてきたのが、『俺の話は長い』(2019年)、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)、『コタツがない家』(2023年)でしょう。バラエティ含め、これまでのキャリアが活きる会話劇がハマり。達者な演技で、メインキャスト&主演女優としての地位を固めました。
余談:朝ドラ『虎に翼』で、最高裁の判事になっていた穂高重親(小林薫さん)が気骨を見せた7月3日。穂高のモデルである穂積重遠は、渋沢栄一の初孫ということもあり、新紙幣発行のこのタイミングに合わせてきたとしたら、脚本家・吉田恵里香さん恐るべし。
高堀冬彦さんの最後の記述に鳥肌。「尊属殺」を巡る、穂高から桂場へのバトン。まさに「おかしいと声を上げた人の声は、決して消えない。その声が、いつか誰かの力になる日が、きっと来る」である。
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