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ドラマ日記『ゆりあ先生の赤い糸』(初回)&『いちばんすきな花』(第2話)

突然、要介護状態となった夫・吾良(田中哲司さん)…その夫の“彼氏”・箭内稟久(鈴鹿央士さん)、“彼女”、“隠し子”と同居開始!?すべての人にエールを贈る! 踏ん張る“おっさん”主婦・伊沢ゆりあ(菅野美穂さん)の数奇な人生&家族の物語『ゆりあ先生の赤い糸』の初回。

平凡な主婦・伊沢ゆりあのもとへ、不意の知らせが舞い込んだ。夫・吾良がホテルで倒れ、緊急搬送されたというのだ!しかも…ゆりあが慌てて病院に駆けつけると、そこにはさめざめと泣く見ず知らずの美青年・箭内稟久の姿が!

前クール最大の話題作だった『VIVANT』。主演した堺雅人さんの妻である菅野さんが今度は主役の本作。夫婦ともに仕事はセーブ気味ですが、連ドラ主演は2021年の『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』以来。第一印象でいうと、今度は当たり作を引いたなと。脚本が橋部敦子さんというのも信頼感。

初回でかなり話が進みました。夫がホテルで倒れ、彼氏がいることが判明し、絶妙にイラっとさせる夫の妹の志生里(宮澤エマさん)と義母・節子(三田佳子さん)は、自宅介護を主張した割には案の定役立たず。

我慢強い性格のゆりあでしたが、ついにぶち切れ、稟久を呼び出し。すると、稟久は介護を申し出て来て、一緒に住むことに。さらに、吾良を「パパ」と呼ぶ、小山田みちる(松岡茉優さん)の娘・まに(白山乃愛さん)とみのん(田村海夏さん)が、家を訪ねて来るという急展開。吾良の女性の愛人&隠し子疑惑も勃発しました。

年齢も性別も過ごしてきた環境も違う4人の男女が紡ぎ出す、見る者の心を静かに揺さぶる新たな時代の“友情”の物語。同時にそれは、“恋愛”も“友情”も全部含めた“愛”の物語『いちばんすきな花』の第2話。

小学校の同窓会に参加した潮ゆくえ(多部未華子さん)は、当時仲の良かった友人の結婚式に自分だけ呼ばれていなかったことを知る。その後、実家に帰省したゆくえは母のみきこ(神野三鈴さん)から、同窓会でどうせ愛想笑いをしていただけだろうと言われ。

2人組になることが苦手なゆくえ、紅葉(神尾楓珠さん)、椿(松下洸平さん)、夜々(今田美桜さん)の4人は気遣いの人でもあり、周囲からキャラクターを決めつけられている人であることが描かれた前半。

夜々のアパートにまで待ち伏せしていた同僚・相良(泉澤祐希さん)。夜々は逃げる途中で紅葉と出会い、咄嗟に「彼氏」と噓をつくのですが、相良は「この子、顔がいいだけだよ」と捨て台詞。『時をかけるな、恋人たち』第1話では、感動の悲恋男だった泉澤さん。すごい演じ分け。

相良が去った後、二人は気まずいと感じた紅葉と夜々は3人になればいいと、二度と会わないはずだった椿宅へ忘れ物を口実に訪ね。ゆくえにも連絡し、再び4人で語らうひと時。帰り際に、紅葉が「これ忘れていきますね。忘れ物です」というと、椿は「うん。わかった」と。このセリフが実にいい。

椿宅は4人の居心地のいい場所となったと思ったら、「忘れ物をしちゃって」とやってきたのは元婚約者の純恋(臼田あさ美さん)。どの面下げてという感じですが、臼田さんクラスの女優さんが、初回で退場はないですよね。


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