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ドラマ日記『御上先生』(第5話)

東大卒のエリート文科省“官僚”兼“教師”の御上孝(松坂桃李さん)と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリー『御上先生』の第5話。

神崎(奥平大兼さん)は御上と共に、ついに弓弦(堀田真由さん)と面会することになり、弓弦の過去を聞く。 一方、3年2組は高校生ビジネスプロジェクトコンクールに向けて動き始めるが、ここにも大人社会の権力構図が影響していた。

日曜日の夜は忙しい。大河ドラマ『べらぼう』を見て、日曜劇場『御上先生』を見て、明日があるから今日は早く寝ようと思っていても、やっぱり『ホットスポット』を見て、寝不足の月曜日を迎える…。

『べらぼう』で田沼意次(渡辺謙さん)が、「もはやこの世はすべて金」とその重要性を訴えると、石坂浩二さん演じる松平武元が「口を開けば商人のごとく金、金、金。恥を知れ!」と叱咤するシーンがありました。

令和となった現在では、さすがにそこまでではありませんが、お金の重要さはわかっていても、あからさまに話をするのは「下品」であり、金儲けはする人間は「汚い」という意識が昭和世代にはありましたね。是枝(吉岡里帆さん)は平成生まれでしょうが。

本作の隠れテーマは「親子」の影響なのかなと思っています。是枝は親を反面教師としてお金を「汚い」と思い込み。神崎は新聞記者の父に反発し、あるべき姿を希求し暴走。父から虐待を受けていた弓弦は、実は父から虐待を受けていた渋谷友介(沢村玲さん)を殺害。虐待の連鎖、暴力の連鎖。

金融商品と社会貢献というテーマを融合させ、ビジコンで優勝した冬木(山下幸輝さん)もまた、リーマンショックの影響を受けた金融マンの父の存在がいました。TBSが大好きなSDGsを盛り込むなど、良さげな話に仕上がっていましたが、そもそもの資本主義を疑うというテーマへの前フリかも。

次回、ついに御上の兄・宏太( 新原泰佑さん)の自死の真相が明らかになるようですが、千羽鶴の部屋の存在から「実は生きてる」説も出てますね。さてどうでしょう。


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