ドラマ日記『ジャンヌの裁き』(第3話)&『不適切にもほどがある!』(初回)
シングルファーザーの少女漫画家・越前剛太郎(玉木宏さん)が、検察審査員に任命され、検察にジャンヌ・ダルクのように立ち向かい、事件に隠された巨悪の存在に迫っていく、痛快なエンタメ司法ドラマ『ジャンヌの裁き』の第3話。
弁護士の近藤ふみ(桜井ユキさん)が新たな審査補助員に着任した。剛太郎らは広告代理店で働く岡崎夏菜(永井理子さん)が会社と直属の上司をセクハラで告訴した末に証拠不十分で不起訴になり、自ら命を絶ったとされる事件の捜査を開始。
岡崎の件を捜査する中で、準主役である桜井さん演じるふみの姉が、同様の被害に遭って自殺していたことが判明。そこから同じような被害を防ぐべく、弁護士を目指したふみ。
自殺だと思われた夏菜でしたが、同期で親友の宮本由理香(森高愛さん)の協力を得て、社長の息子で直属の上司だった江口紀夫(渋江譲二さん)による殺害の可能性が浮上。審査会は起訴相当と判断しました。
中学の体育教師で、野球部顧問の小川市郎(阿部サダヲさん)が、1986年から2024年の現代へタイムスリップ。昭和のダメおやじの「不適切」発言が、令和の停滞した空気をかき回す意識低い系タイムスリップコメディ『不適切にもほどがある!』の初回。
1986年―。小川市郎は、生徒たちから「地獄のオガワ」と恐れられる体育教師。その一方、家では一人娘・純子(河合優実さん)の非行に手を焼いていた。ある日、市郎は、いつものようにタバコを吸いながらバスで帰宅中ウトウトしてしまう…。
昭和ネタ満載で、情報量多過ぎで、3回見てしまいました(笑)。聖子ちゃんカットの純子、純子が憧れるムッチ先輩(磯村勇斗さん)の存在、市郎が行きつけの喫茶店「すきゃんだる」と小泉今日子さんのポスターなど、朝ドラ『あまちゃん』色もあり。
設定と展開としては、1986年の市郎がバスで現代にタイムスリップ。「すきゃんだる」は現存しており、トイレの穴に入るとまた1986年にタイムスリップ。そこには現代からタイムスリップしていた向坂サカエ(吉田羊さん)と息子のキヨシ(坂元愛登さん)がいて。
「すきゃんだる」で出会った犬島渚(仲里依紗さん)に再会したい市郎は、再びバスで現代へ。しかし、純子の「チョメチョメ(性行為=死語)」をどうしても防ぎたい市郎は、1986年に戻ろうとするのですが、トイレの穴は塞がれていて…。
冒頭テロップで「この作品には不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが、時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み、1986年当時の表現を敢えて使用して放送します」とすることで、喫煙も体罰もエロもセクハラも何でもありにした、一種の発明。
近藤真彦さんの「ハイティーン・ブギ」やムッチ先輩の買ったCBX400Fなど、小ネタも山ほどあり、中高年世代には堪らない郷愁と共に、自分たちも時代に合わせて価値観をアップデートしてきたんだなと、改めて気づかされる作品でもありました。
話し合いましょう♪
炙りシメサバ♪
ビックリするぐらい面白く、クドカン作品としてもドハマり。世代的にターゲット層ど真ん中っていう事もあるんでしょうけどね。今のところ、大河ドラマ『光る君へ』と並んで2トップ評価です。
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