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「家」という呪縛と「自由」との出会い…今週の『らんまん』

江戸時代末期、土佐の裕福な商家に生まれた、後の天才植物学者・槙野万太郎(森優理斗さん→小林優仁さん→神木隆之介さん)。東京帝大植物学教室の助手として研究に没頭。理不尽な目に合うも、夢のために情熱を失わず突き進んでいく、朝ドラ『らんまん』の第4週「ササユリ」。

東京の博覧会から万太郎と竹雄(志尊淳さん)が帰ってきた月曜日。綾(佐久間由衣さん)が迎えに来ていて、道すがら自由民権を訴える早川逸馬(宮野真守さん)や、それを支援する楠野喜江(島崎和歌子さん)との出会い。

帰宅した万太郎は、博覧会の様子を報告。長旅を経て、すっかり当主らしくなった万太郎。タキ(松坂慶子さん)には植物の研究はやめると宣言し、泣く泣く顕微鏡も仕舞うのですが…。

竹雄が万太郎の真意をタキに話した火曜日。タキは万太郎と綾を呼び出し、本家のために夫婦になれと言い出し。二人は実は従姉弟同士でした。姉弟として育ってきた二人が、それを受け入れることは難しく。綾は「わたしらにも心がありますき」「わたしにも好きな相手ぐらいおったがよ」と店を飛び出し。

綾が想いを寄せる幸吉(笠松将さん)に会いに行った水曜日。しかし、幸吉には妻がいることがわかり、声を掛けずに立ち去りました。一方、綾を竹雄と共に探す万太郎は、綾が楠野喜江に演説を聞きに来るよう誘われたことを思い出し、高知へ。

集会所で綾を見つけた万太郎でしたが、逸馬の演説に異を唱えたことから演台に上げられ。万太郎がはじめた植物の話は、逸馬の自由民権思想にも通じていて、意気投合した二人。さらに詳しく自由を知りたくて、万太郎は綾と竹雄を置いて、逸馬についていきました。

逸馬の紹介で、万太郎がジョン万次郎こと中濱万次郎(宇崎竜童さん)に出会った木曜日。司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』にも登場する歴史的人物で、小説の中では坂本竜馬が彼に影響を受けるのですが、『らんまん』でも万太郎が幼少期に、坂本龍馬(ディーン・フジオカさん)に出会っているので、名前が出て来るかなと思いましたが、スルーでしたね。

一方、高知の街を歩く綾と竹雄。綾は幸吉のことを告白し、自分が強欲であると自己嫌悪。そんな綾を慰め、「わしは、そんな綾さまをお慕い…」とまで口にしながら、「尊敬…尊敬しとりますき」と気持ちにストップをかけた竹雄。切ない。

万次郎の「人の一生は短い。後悔はせんように」の言葉に後押しされ、万太郎が植物学に生きることを決意した金曜日。万次郎から贈られたシーボルトの『日本植物誌』にはダメ出し(笑)。綾は吹っ切れたように、「峰屋」に戻る決心。

怒涛の一週間でした。

余談:NHKBSで再放送中の朝ドラ『あまちゃん』が大好評で、ネット記事も量産されていて、毎日楽しく読んでいます。それに比べ、NHK総合で再放送中の朝ドラ『ひらり』はねえ…。


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