ドラマ日記『古見さんは、コミュ症です。』(4話)&『うきわ』(最終回)
ごく普通の男子高校生・只野(増田貴久さん)とちょっと風変わりな女子高校生・古見(池田エライザさん)とのふれあいを描く『古見さんは、コミュ症です。』の第4話。『ハコヅメ』に続いて、大西礼芳さん登場。
転校が決まった片居くん(溝端淳平さん)の望みがかない、只野くんと古見さんと万場木さん(吉川愛さん)は4人で海へ行くことに。片居くんが去ってしまった2学期の校内では、早くも新しい生徒会長を選出する選挙戦が本格化し、古見さんたちも巻き込まれる。
前半、4人で海へ。普段見慣れた制服姿の異性の私服を見た時のドキドキ感、浜辺でのビーチバレーや、後から考えれば恥ずかしくなるような“語り”。ありきたりに見えて、こんな経験を出来た4人は幸せなんだろうなあ。
後半、生徒会長選候補の潔さん(大西さん)と、その応援演説を頼まれた古見さんとのやり取りが描かれました。大西さんというと、『ハコヅメ』で藤(戸田恵梨香さん)の同期役、『ごめん、愛してる』ではサトル(坂口健太郎さん=#俺たちの菅波)が夢中になる自由奔放な悪女役でした。
続いては、社宅住まいの主婦・麻衣子(門脇麦)と、隣室の夫の上司・一(森山直太朗)による、ビターで切ないオトナのラブストーリー『うきわー友達以上、不倫未満ー』の最終回。最後まで“低温”な不倫ドラマでした。
一が福岡に転勤!?そんな中、一から「来週の火曜日は空いてますか?」というメッセージが届いて…。一は、麻衣子に伝えたいある思いを秘めていた。麻衣子と一の決意が招く二人の未来とは!?
カラオケ店での麻衣子と一の密会も進展はなく終了。一と聖(西田尚美さん)夫妻は元鞘へ。お互い、他に「愛しい人がいた」と告白し、正面突破でわだかまりを超えるやり方を取ったようです。まあ、一はプラトニック、聖はそれ以上という違いはありますが。
麻衣子は拓也(大東駿介さん)に浮気の件を突き付け離婚へ。自分のことは棚に置いて、最後までジタバタと、麻衣子のせいにしようとするみっともなさは、案外リアルかも。新しいアパートで独り暮らしを始めた麻衣子。家賃の高い東京での生活大丈夫かな、と心配になる田舎住まい視聴者。
最後は、もう何週目だよの『アンナチュラル』(第4~7話)。現在TVerで配信中です。毎回が神回の同作ですが、その中でも最高傑作ともいえる第5話「死の報復」の視聴率が9.0%だったって信じられない。葬儀場で泉澤祐希さんが女性を刺すシーンと、米津玄師さん「Lemon」の入り方が最高。
イジメ自殺を描いた第7話の「殺人遊戯」もセリフがいい。自殺した友人(神尾楓珠さん)の復讐のために、「殺人者S」を名乗りネットの注目を集め加害者の名前を晒し、自殺しようとした高校生(望月歩さん)。彼にミコト(石原さとみさん)が語りかけた言葉。
「あなたを苦しめた人の名前を遺書に残して、それが何?彼らはきっと、転校して、名前を変えて、新しい人生を生きていくの。あなたの人生を奪ったことなんて、すっかり忘れて生きていくの。あなたが命を差し出しても、あなたの痛みは決して彼らに届かない。あなたの人生は、あなたのものだよ」