ラジオ日記『高橋源一郎の飛ぶ教室』
NHKラジオ第一放送で8年間続いた『すっぴん!』。月曜から金曜の午前中、藤井彩子アナと日替わりパーソナリティーが、様々な話題をトーク。日本のラジオ番組の中でも、最も面白く、人気も高かったのですが、今年3月に謎の打ち切り。後番組が面白ければまだいいんですけどね…。
『すっぴん!』の日替わりパーソナリティーを務めていた小説家の高橋源一郎さんが、4月からスタートした新番組『高橋源一郎の飛ぶ教室』。内容的には『すっぴん!』時代の流れを組むもので、前半は高橋さんのおすすめの一冊。後半はゲストと小野文恵アナを交えてのトークとなっています。
高橋さんは『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞。思想的にはリベラル、左派(逮捕歴あり)。元妻の一人が室井佑月さん。俳優経験もあり、『dele』 (2018年)第3話では、公安のスパイ役を演じたこともありました。
11日の放送は、冒頭が銀杏BOYZ・峯田和伸さんの「世界が一つになりませんように」発言への共感話。その後、石井光太さんの『こどもホスピスの奇跡: 短い人生の「最期」をつくる』の本の紹介を、高橋さんの英国での経験を交えながら話されました。
後半は、空想科学研究所主任研究員の柳田理科雄さんが登場。『鬼滅の刃』の序盤に描かれた「大岩斬り」が可能かどうかを科学していて、なかなか面白かったです。NHKネット配信「らじるらじる」で聴取可能です。
右とか左とか、バカげた党派性に捕らわれた人は聴く必要はありませんが、何かしら新しい発見が欲しい人にはおすすめの番組です。にしても、小野アナって、愛すべきポンコツアナ。