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ドラマ日記『モンスター』(第6話)

“常識”にとらわれず、“感情を排除”して相手と向き合う得体の知れないモンスター弁護士・神波亮子(趣里さん)が、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう、異色のリーガル・エンターテインメント『モンスター』の第6話。

亮子と粒来春明(古田新太さん)は12年ぶりに再会を果たすが、同時に、原告と被告それぞれの代理人として法廷で争うことに。杉浦(ジェシーさん)は、複雑な親子関係の2人が対決することに不安を覚えるが、当の本人は、むしろ父親との対決を楽しみにしている様子。

癌患者のマサル(石橋凌さん)を巡る「代替医療」がテーマとなった第5話に続く後編。直接的に抗がん効果が証明された「代替医療」はほとんどない、というのが公的な意見ですが、とはいえ、効果がないというのを裁判で証明するのも難しい話。

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002lamn-att/2r9852000002lasd.pdf

そこで亮子は、マサルがクリニックの看護師・梶田素子(島田桃依さん)に財産を贈与した点に焦点をあて、マサルの録音テープから騙されたことを証明しようとしますが…。

粒来はそれを見越したかのように、マサルのビデオを提出。未来の医療への投資だったことや、エマ(秋元才加さん)は自分の力で道を切り開いていくだろうという、娘への信頼が語られていました。

父の真意を知ったエマは訴訟を取り下げ、亮子は初の完敗からの号泣。前回のオセロの演出で、こうなることは予想されましたが。本作で初めて?杉浦が少しだけ役に立った回でもありました。

余談:11月24日放送のTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』の中で、安住さんが「反米」感情が少しあるということをポロっと述べていました。アナウンサーという立場から常にバランスは取りつつも、ホームグラウンドである『日曜天国』ではついつい本音が漏れてしまうのも、この番組の魅力。

右にしろ左にしろ、保守にしろ革新にしろ、かつて「反米」というのは日本人にも広く、根深くあった感情でしたが、今はどうなんでしょう?原爆投下で一般市民を無差別殺戮し、現在も正当化する国に「親米」感情は沸かないなあ…と『海に眠るダイヤモンド』を見ながら、改めて。

神も仏も何もしないとよ。何かするとは人間の業


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