女優ノート『石原さとみさん』
気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年春ドラマ『恋はDeepに』に主演する石原さとみさん。
2002年、ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞後、翌年には朝ドラ『てるてる家族』の主役に抜擢。『Ns'あおい』(2006年)、『リッチマン、プアウーマン』(2012年)、『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(2016年)、『アンナチュラル』(2018年)辺りが代表作かな。
そんな石原さんでまず取り上げたいのは、あだち充さん原作ドラマ『H2〜君といた日々』(2005年)。高校野球を舞台にした青春ドラマで、主演はピッチャー役の山田孝之さん。石原さんはマネージャー役ですが、ヒロインは実質、市川由衣さんなので、石原さんの役の立ち位置が今からすると新鮮。
中学時代、エースピッチャーだった比呂(山田孝之)は、ある事情で野球を断念。あえて野球部のない私立千川高校に進むも、あるきっかけで、春華(石原さとみ)がマネージャーをつとめる、野球同好会に入る。春華は野球一筋の比呂が、次第に気になる存在になっていき…というストーリー。
次は、『ヴォイス〜命なき者の声〜』(2009年)。石原さんは法医学ものと縁があり、本作では法医学教室の学生役、『ブルドクター』(2011年)では法医学者が恋人の警部役、そして『アンナチュラル』では、ついに自身が法医学者役となり、キャリア一番の当たり役に。
東凛大学医学部4年の加地大己(瑛太さん)は、志望していた心臓外科学ゼミに不合格となり、法医学ゼミになる。一方、脳神経外科学ゼミに合格していた久保秋佳奈子(石原さん)が、法医学ゼミに異動させてくれと頼んでいて…“失われた命のメッセージ”を伝える、法医学生たちの青春ドラマ。
最後はやはり『アンナチュラル』。架空の組織UDIラボ(不自然死究明研究所)を舞台にした法医学ドラマで、野木亜紀子さん初のオリジナル連ドラ。一話完結で事件が解決されると同時に、未解決の連続殺人の真相が明らかになっていきます。米津玄師の主題歌「Lemon」も絶妙にハマった傑作。
ミコト(石原さん)は、死因究明のスペシャリストである解剖医。彼女が許せないことは、「不自然な死(アンナチュラル・デス)」を放置すること。新設されたUDIラボで働きながら、「死」の裏側にある謎や事件を、明るくスリリングに解明していく法医学ミステリー。