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ドラマ日記『東京サラダボウル』(第2話)&『まどか26歳』(初回)

国際捜査の警察官・鴻田麻里(奈緒さん)と通訳人・有木野了(松田龍平さん)のコンビが、日本社会からこぼれ落ちそうな人生を拾っていく、“胃の合う”2人が「言葉」と「心」に向き合う、社会派エンターテインメント『東京サラダボウル』の第2話。

自転車のバッテリー窃盗でスリランカ人の取り調べを行う鴻田麻里。かたや東新宿署・国際捜査係の飯山係長、杓野巡査部長らと有木野了は、桁違いの大きな多国籍外国人窃盗の摘発を通じ、中核にいる日本人の元暴力団員・安藤の居場所を探し始める。

初回に登場した中国人留学生の沈一諾(許莉廷さん)と鴻田の付き合いは続いており、どうやら沈は有木野に好意を抱いている様子。鴻田は有木野を呼びだしますが、沈は告白できずに通訳の仕事の話を尋ねます。

ここで有木野が説明した「同時通訳」「ウィスパリング」「逐次通訳」が前フリとなり、中国人夫婦(梅舟惟永さん、胡寧林さん)喧嘩の一件や安藤(オクイシュージさん)逮捕、そして有木野が3年前に情報漏洩したという「意図的誤訳」につながっていました。

有木野がボトルを入れていたバー。ウイスキーについていたネームは「SATORU」。有木野の最愛の人物だった織田覚(中村蒼さん)のことなのでしょうが、今回もまだ出てきませんでしたね。バーから出禁にされながら、有木野にキスしたシウ(絃瀬聡一さん)も犯罪絡み?

鴻田が安藤に刺されそうになった時に脳裏に浮かんだ血の付いたナイフは、いずれ彼女のバックボーンとして描かれるでしょうし、有木野の安藤制圧と怯んだ杓野(中川大輔さん)に手柄を持たせる件も良かったですね。

初回以上に面白かったです。

医師1年目のイマドキ研修医・若月まどか(芳根京子さん)が、働き方改革で変わりゆく医療現場で、ベテラン医師たちの試練に立ち向かい、同期と励まし合って、医師として女子として、濃厚な2年間を描いた成長物語『まどか26歳、研修医やってます!(#まどか26歳)』の初回。

研修医1年目のまどかは、2年間各科の研修を受ける中で、“科”を決めるだけでなく、“人生”も決めなければならない現実に直面。しかし持ち前の前向きさで「何とかなるっしょ」と最初の配属先、消化器外科に臨む。

2,016年の『逃げるは恥だが役に立つ』の大ブーム以降、TBS火曜夜10時枠は、『カルテット』『義母と娘のブルース』『恋はつづくよどこまでも』『私の家政夫ナギサさん』などのヒット&名作を生み続けてきましたが、2021年以降は不作続き。

昨年、やっと『くるり〜誰が私と恋をした?〜』『西園寺さんは家事をしない』で復調の兆しを見せた同枠。今年一発目の本作も、既視感はあるものの、なかなか面白いなと思った初回。

主演の芳根さんは朝ドラ『べっぴんさん』に主演しており、演技力にも定評がありますが、連ドラ主演はさほど多くはなく。とはいえ、主演作には『表参道高校合唱部!』『チャンネルはそのまま!』『半径5メートル』などの傑作も少なくなく、コメディエンヌとして特に光る印象。

「何とかなるっしょ」と思っていたまどかですが、まるで使えない新米研修医である現実を突き付けられ。判断ミスで危うく患者の命を危険にさらし、罪悪感に苛まれ。「若月先生はお客様じゃない。俺たちと同じ医者だから」という指導医の菅野(鈴木伸之さん)の言葉でなんとか踏み止まりました。

患者役を演じたのはアニメ『ONE PIECE』の主人公・ルフィ役で知られる田中真弓さん。昨年の朝ドラ『虎に翼』を見ていた人なら、稲役を想い出すことでしょう。

『コウノドリ』では第1シーズンの最終回に一回だけだった「コードブルー」が何度も呼びかけられる病院で(笑)、ラスト最初に駆けつけたまどかが、心臓マッサージを行い、初めて患者の命を救う実感を得たところで終了。

シリアス感は薄目ということもあり、見やすい医療ドラマになっていますが、実際の医療従事者からするとイラっとするかも知れませんね。あと元親会社のTBSということもあり、やたらと「横浜DeNAベイスターズ」推しなのが可笑しい。

視聴継続。ただし、同時間帯のNHK『東京サラダボウル』をリアル視聴。


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