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ドラマ日記『光る君へ』(第33話)

平安時代、京に生まれたまひろ→紫式部(吉高由里子さん)。数歳年上の藤原道長(柄本佑さん)とは、少女の頃に知り合い、惹かれ合うも、身分差に阻まれ。別の男性と結婚するも死別。娘を育てながら、「源氏物語」を書き始める大河ドラマ『光る君へ』の第33話「式部誕生」。

道長に頼まれ、まひろは彰子(見上愛さん)が暮らす藤壺に住み込みで働き始める。まひろは早速、物語の続きを書こうとするも、宮中での暮らしに慣れず、思うように筆は進まない。悩んだまひろは、道長の反対を押し切り、家に戻って執筆することに。

まひろ(藤式部)の藤壺での最初の生活は、僅か8日間で終了したものの、教科書だけではピンとこなかった女房たちの生活ぶりが、丁寧かつコミカルに描かれていて、興味深く。女房たちが眠るシーンの俯瞰カットなど、斬新で秀逸でした。

数か月後、物語の続きを書き上げ、一条天皇(塩野瑛久さん)からも絶賛されたまひろは、道長から褒美として扇を受け取り。そこには、幼き日のまひろ(落井実結子さん)と三郎=道長(木村皐誠さん)の想い出が描かれており、「今も君を想う」的なエモいシーンでしたね。

彰子も初めてまひろの前で「自分」を出し、まひろも彰子に興味を抱く中、最後は興福寺の別当・定澄(赤星昇一郎さん)と僧・慶理(渡部龍平さん)が道長に面会。自らの訴えが叶わなければ、屋敷を焼き払うと恫喝。しかし、道長はこれに臆せず「やってみよ」と毅然とした態度。

これまで戦乱とは無縁だった『光る君へ』ですが、その種は当然あるわけで。今回、道長から伊勢守を解任(1006年)された平維衡は、平清盛の先祖。清盛が太政大臣になったのが1167年ですから、武家政権への移行の種はすでに蒔かれていたのですね。

余談:秋ドラマ『無能の鷹』に、朝ドラ『虎に翼』のよね役で大ブレイクした土居志央梨さんが出演。菜々緒さん主演ということで敬遠している人がいるかも知れませんが、脚本は『監察医朝顔』『ハコヅメ』『正直不動産』『パリピ孔明』の根本ノンジさん、プロデューサーは『おっさんずラブ』の貴島彩理さんです。


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