見出し画像

寿恵子の大冒険…今週の『らんまん』

江戸時代末期、土佐の裕福な商家に生まれた、後の天才植物学者・槙野万太郎(森優理斗さん→小林優仁さん→神木隆之介さん)。東京帝大植物学教室の助手として研究に没頭。理不尽な目に合うも、夢のために情熱を失わず突き進んでいく、朝ドラ『らんまん』の第23週「ヤマモモ」。

竹雄(志尊淳さん)と綾(佐久間由衣さん)が万太郎を訪ねてきた月曜日。竹雄は東京で屋台を出すと共に、新たな酒造りの夢を語り。噺家の牛久(住田隆さん)は真打ちに昇進。長屋を去りました。

藤丸(前原瑞樹さん)が「もう一杯」と、一人屋台に残った火曜日。元々、菌類の研究をしていた藤丸は、綾と竹雄が作る未来の新しい酒を注文。自分も研究で協力すると申し出。綾は「新しい酒のご注文、承りました」と竹雄と共に感謝。ほんと、いいセリフと演出。

一方、野宮(亀田佳明さん)の発見にケチがつけられ、辞職することになったことを波多野(前原滉さん)から聞かされた万太郎。「認めんもなにも、真実じゃろ」と複雑な表情。かばい切れなった波多野は罪悪感。

植物学教室を去る野宮が、波多野と万太郎に感謝の気持ちを伝えた水曜日。意外にサバサバした野宮は、涙目の波多野を気遣い。当初はモブキャラと思っていた野宮でしたが、きっちり見せ場がありましたね。

後日、万太郎宅を訪ねた野宮。置き土産に万太郎一家の家族画を描きながら、西洋に新しい印刷技術について話すと、寿恵子(浜辺美波さん)は「それ!」と話に飛びつき。印刷機輸入の話から、新しい商売について万太郎に相談した寿恵子。当時、ド田舎だった渋谷に降り立ちました。

寿恵子が紹介された物件を訪ねた木曜日。隣は居酒屋らしく、店主・荒谷(芹澤興人さん)が昼間から飲んだくれていて。ドブさらいもされていない荒れた渋谷に不安になった寿恵子でしたが、万太郎や竹雄から教わった観察することの大切さを思い出し、渋谷をとことん観察することを決意。

寿恵子が詳細な渋谷観察マップを万太郎に示した金曜日。寿恵子は弘法湯の主人・佐藤(井上順さん)らを座敷に呼んで、渋谷に待合茶屋を作ると宣言。

しばらくして寿恵子の店「山桃」がオープン。実業家の小林一三(海宝直人さん)を、逓信省鉄道庁の相島圭一(森岡龍さん)が隠れ家的な店だと「山桃」に連れてきて。すでに寿恵子は美人女将の貫禄と輝き。

小林一三は阪急東宝グループの創業者。浜野さんは東宝系列の東宝芸能所属ですから、創業者と出会うお芝居をしているわけですね。ちなみに「東宝シンデレラ」オーディションを始めたのが、当時東宝芸能社長だった一三の孫の松岡功さん。その長男が元プロテニスの松岡修造さんになります。

余談:森岡龍さんといえば、『あまちゃん』における若き日の黒川正宗役。有村架純さん演じる春子との馴れ初めも良かったですね。「春子さんは歌手にはなれなかったけど、僕のお嫁さんになったんだ」、アキ(能年玲奈さん)「初めてかっけーと思ったよ、パパのこと」(笑)。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集