『奥の細道』で俳人&旅気分
大学では思想関係を学びたいと思っていたのですが、なぜか国文科に流れ着いた春。上代(万葉集)・中世(源氏物語)・近代(夏目漱石)・国語学…見事に興味がなく(笑)。そんな中、近世(雨月物語・奥の細道)は何とか面白そうだなと、少しだけ真面目に授業を聴いていました。
教科書にも掲載されていますし、今さら説明の必要もない、松尾芭蕉の紀行文『おくのほそ道』ですが、江戸から東北・北陸、そして美濃大垣まで、壮大な旅行ルートになりますし、実際に同じ道を辿る旅をしている人も少なくなく。自分も部分的ですが、訪ねたことがあります。
実際に旅して、各地に残る風景や建物、句碑を周るのが一番ですが、こういう時期ですので、ネット上で地図や写真を眺めながら、芭蕉が読んだ句を味わってみるのも一興です。有名なところをいくつか挙げてみます。
[岩手県平泉町(中尊寺)]
「五月雨の 降り残してや 光堂」
[新潟県出雲崎町]
「荒海や 佐渡によこたふ 天の河」
[新潟県糸魚川市(市振)]
「一家に 遊女もねたり 萩と月」
[石川県小松市(多太神社)]
「むざんやな 甲の下の きりぎりす」
[岐阜県大垣市]
「蛤の ふたみにわかれ 行く秋ぞ」