フォークソングが好きでした
フォークシンガー・南こうせつさんの伝説の野外イベント「サマーピクニック」が今年最後だと、ラジオCMが伝えていました。さだまさしさんや森山良子さんを招いて、武道館で行われるそうです。
いわゆるフォークソング世代ではないのですが、物心つく頃にはまだその名残があって、ラジオでよく流れていました。「かぐや姫」時代のこうせつさんの代表曲「神田川」は、子供ながらに哀愁を帯びたメロディに惹かれました。
東京の大学時代、最後の一年間はわざと風呂なしアパートに住み、徒歩1分の銭湯に通ったのは明らかに「神田川」の影響。しかも、住んだのは吉祥寺の井の頭公園近く。同公園の井の頭池が源となって流れているのが「神田川」というわけです。
「かぐや姫」つながりでいうと、メンバーの伊勢正三さんが作詞・作曲した、「なごり雪」を歌ったイルカさんの曲もよく聴きました。大学卒業時には飛行機で帰福したのですが、「なごり雪」を思い出し、新幹線にしておけば良かったと後悔したものです。「雨の物語」「海岸通」も名曲。
プロテストソングとしての側面もあるフォークソングは、学生運動が盛り上がった時代にもよく聴かれたようですが、高田渡さんとか岡林信康さんなどにはあまり馴染みなく。フォーク集会から新宿騒乱へというような事件もあったりして。
むしろ、少し後のガロの「学生街の喫茶店」とか、バンバンの「『いちご白書』をもう一度(荒井由実さんの作詞・作曲)」など、学生運動の名残のような曲が好きでした(自称「軟弱派」)。
フォークソングの影響でしょうか、同世代の中では珍しく学生運動の歴史にも興味を持ち、全共闘世代の講師が多かった河合塾を経て、上京した大学のキャンパスでしたが、学生運動など跡形もなく。
結局、すぐに恋愛モード全開で、浮かれた大学生活を送りましたが、フォークソング的なものが根強く自分の中にあるなと、時折思います。ちなみに、一番好きなのは、これまた伊勢正三さんの作詞・作曲「22才の別れ」。5年の月日はたしかに「永すぎた春」。
皆さんは、どんなフォークソングがお好きでしょうか?