ドラマ日記『海のはじまり』(第2話)&『マウンテンドクター』(初回)
大学時代、同級生の南雲水季(古川琴音さん)と付き合い、別れた月岡夏(目黒蓮さん)。7年後、水季が亡くなり、海(泉谷星奈さん)という娘がいたことを知り、さらにその父親が自分だと聞かされて…親子の愛を通して描かれる家族の物語『海のはじまり』の第2話。
大学生時代の恋人・南雲水季の葬儀で、水季の母・朱音(大竹しのぶさん)から、海が自分の娘だと知らされた月岡夏。そんな夏のアパートに、海が突然1人で訪ねて来た。とにかく海を家に帰さなければいけないと思った夏は、朱音に連絡をし、迎えに来てもらうことになる。
朱音がやってくるまで、夏の恋人・弥生(有村架純さん)が海の相手をすることに。朱音と海が帰宅後、海が自分の子どもであり、水季の葬儀で初めて知らされたと弥生に告白した夏でしたが、生前に妊娠を知らされ、中絶の同意書にサインしたことまでは言えず。
その後、朱音に海が会いたいと言っていると呼び出された夏でしたが、水季に全て話すまでは会えないと一旦は断り。このあたり、ワンクッション置くことで、夏の躊躇とか誠実さとかが丁寧に描かれていました。
その後、弥生に全てを話した夏。「生きていてくれた」「自分が殺したと思っていた」と、罪の意識から解放された夏とは対照的に、弥生は隠れて涙。実は弥生には中絶した過去があったのです。いやあ、この展開は予想出来なかったですね。ある意味、初回以上のインパクト。
夏が海の父親になる予感がした弥生は、自分が母親になる選択肢も考えて欲しいと夏に告げるのでした。手土産の「鳩サブレ」で少しばかり雪解けした感の夏と朱音ですが、弥生が母親代わりに手を挙げたら、どんな反応を見せるでしょうね。
弥生の元カレ役って誰だろうと思っていたら、Wikipediaには元カレ・浅井悠馬役で稲葉友さんの名前がありますね。NHKドラマ『つまらない住宅地のすべての家』では、コミュ障気味のオタク役でしたし、『波よ聞いてくれ』でもそんな感じ。イケメン俳優にわざとそう言う役をやらせると。
山岳医療の現場に放り込まれた青年医師・宮本歩(杉野遥亮さん)が、様々な想いを抱えた山岳医や患者と触れ合い、現実と向き合いながら成長していく、長野県松本市を舞台にした山岳医療ドラマ『マウンテンドクター』の初回。
長野県松本市で生まれ育った宮本歩は、ある大切な約束を胸に医師になった整形外科医。11年ぶりに地元に戻り、松澤周子(檀れいさん)が院長を務め、同級生で麻酔科医の村松典子(岡崎紗絵さん)がいる信濃総合病院に勤務することになるが、整形外科と山岳診療科を兼務するよう命じられる。
昨年も夏ドラマ『ばらかもん』に主演した杉野さん。中村倫也さん、松坂桃李さん、菅田将暉さんに次ぐ「トップコート」の中核俳優になりつつありますが、前回同様に地方ロケは大変でしょうね。
さっそく山にヘリで運ばれた宮本でしたが、軽装の山を舐めた若者たちが遭難事故を起こしており。その内の一人の容態が悪化。そこに割って入ってきて、的確に処置したのが、循環器内科医で国際山岳医の江森岳人(大森南朋さん)でした。
宮本には実は医師を目指していた翔(時任勇気さん)という兄がおり、二人で登山中に兄だけ亡くなっていました。意識が戻らないままでの寝たきりかと思わせて、スッと消える演出が、宮本の心境の変化を見事に伝えていました。
終盤、宮本が国際山岳医を目指して海外留学してから1年後という急展開。帰国した宮本は、山岳医療チーム「MMT」のメンバーに任命されるのですが、そこに江森の姿はなく。彼が患者を一人殺したというのですが…。
看護師で、山小屋オーナー・鮎川篤史(石丸謙二郎さん)の孫・玲役を宮澤エマさんが演じていて、恐らくはキーマン。山小屋の看板娘だった頃の写真が可愛い。まずまず面白い作品のようです。
余談①:ドラマ『クラスメイトの女子、全員好きでした』初回は案外面白かったです。主演の木村昴さんはそれなりですが、新川優愛さんが上手いので問題なし。ベルマーク集めをニンジンに、キスを約束された中学生役を及川桃利さんが熱演。思春期男子の熱量と馬鹿さ加減が絶妙。オチ含め、森ハヤシさんの脚本がそつなし。
余談②:NHK『ドキュメント72時間 岐阜・長良川 流れを見つめながら』は今ひとつでしたが、松崎ナオさんのエンディング曲『川べりの家』が流れると、なんとなく満足して終えられる魔法。次回、フランス・パリ編が楽しみ。
余談③:NHK『スイッチインタビュー 選「冨永愛×磯田道史」EP1』。ドラマ『大奥』で徳川吉宗を演じた冨永さんと、歴史学者の磯田さんという組み合わせ。磯田さんの子供時代のエピソードに爆笑。