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四年生算数 面積や大きな数
いつもは賑やかな子ども達も、14時46分の黙祷の場面では静かにテレビ画面に映る手を合わせる人々を見たり、自分も黙祷したりと、各々何かを感じ取ってくれていました。
でも、『悪問』です。
今日、子どもたち32人を、廊下に書いた2m×4mの長方形の中に座ってもらいました。結構ぎゅうぎゅうです、密でした。
その後、聞きました。
『今なお避難生活を余儀なくされている4万人って人数は、32人のこのクラス何個分?』
答えは1250個分ですが、これではピンときません。
『では、さっきの長方形が1250個分って、何平方メートル?』
2m×4m=8㎡ 8㎡×1250=10000㎡=1ha
ここで、うちのクラスは気付きました。
さっきのぎゅうぎゅうの人の集まりが、この学校の敷地中に広がっているその人数が4万人なのだ、と。学校の敷地が1haと教えていたので。くわしくはこちらで。ピーク時の47万人からは減ったものの、本当に大勢の方がまだ被災されているのだと感じます。
また、亡くなられた方、行方不明者を合わせた数は2万人…
つまり、学校の敷地の半分。うちの学校では、運動場と体育館分の広さです。
それだけの方が命を落とした震災、
次の時代を生きる我々はこの犠牲から学ばなければなりません。
不謹慎な内容だったことはお詫びします。
しかし、伝えっぱなしではなく、きちんと伝えることこそ、教師の使命だとも思っているのです。