文芸サークル「二丁目文芸部」始動!
「あの街は、しょせん、おもしろくてやがてかなしい僕たちのゲットー。
でもやっぱり僕はうんざりするほど好きだ。男たちがあいもかわらず惚れたはれたにうつつをぬかし、夜ごとのコップのなかの嵐を繰り広げてる二丁目が」
『新宿二丁目で君に逢ったら』西野浩司(宝島社 1993年)より
これは、今からざっと27年の昔に刊行された小説のエピローグに記されている言葉です。この作品は、現代の新宿二丁目を描いた小説で、いわば「日本のゲイ文学の嚆矢とされる」と伏見憲明氏も説いています。ゲイである