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休職日記#4 満月の夜、退職することにした適応障害の30歳会社員

今日は、カウンセリングの日だった。

話題の中心は、「退職するか復職するか」。

私が勤めている会社は、6ヶ月で休職が満了となる。私に残された道は、復職か退職か。残り1ヶ月を切って、頭の中は「どうしよう?」で埋め尽くされていた。

今の会社に戻って、また同じように仕事をする自信はない。

焦って復職をしても、体調を崩してまた休職することになる気しかしない。

一緒に働いていた人たちは、いい人たちばかりで。休みもとりやすくて、フルリモートワークもできて、給料もそこそこ。「ホワイト企業」の部類に入ると思う。

3年前の今頃、かなり必死で転職活動をして内定をもらった会社。

1年間の無職期間があって、正社員歴も半年しかなかった私に可能性を見出して受け入れてくれた会社。やり直すチャンスを与えてもらった。

そんな会社を辞めるなんて、もったいないと思う。

でも、私には合わなかった。どんなにいい会社でも、合わないものは合わないのだと知った。

入社して3ヶ月あたりから体調を崩しやすくなり、自分にムチ打って走り続けてきた2年半だった。

もちろんいいこともたくさんあった。嬉しいこと、楽しいこと。

でも、ずっと苦しかった。もう限界だな、と思った。

心身に不調をきたしながら、自分を削りながら頑張り続けるのは、もうやめたかった。

そんな心境を洗いざらい話しているうちに、腹を括っている自分がいた。

なんだか、すっきりした。

これからしばらくは、傷病手当金をもらいながらの生活となる。

保険料や税金を支払うとこれまでの給料の半分くらいになるし、貯金もそんなに多くはない。

30歳にもなって、いまだに親のすねをかじりまくっているなんて、学生時代に思い描いていたバリバリのキャリアウーマンとは程遠い大人になってしまった。

だけど、自分を責めるのはもうやめよう。

自分のペースで呼吸をして、生きていこう。

少しずつ、進んでいこう。

明日、上司との面談がある。そこで退職の意思を伝える予定だ。

ものすごく緊張する。

緊張と不安とで眠れず、今朝は5時半に眠りにつき、8時半に目が覚めた。

きっと今日も眠れないのだろうな…と思いながら、この記事を書いている。

「大丈夫。なんとかなる。」

そう、不思議となんとかなるのが人生というもの。

今抱えている問題や立ち止まっている時間は、人生の長い目で見ると全然大したことないから大丈夫。

そんな風に、人生の先輩たちが教えてくれた。

あんな時もあった、って懐かしんで思い出にできる日が必ずくるから大丈夫。

カウンセリングの帰り道、びっくりするくらい綺麗な満月が出ていた。

勝手に応援されているような心地がした。

あまりにも綺麗だったので、イラストに描いてみた。月を描いたのは初めてで、色合いが複雑で面白かった。

こうして絵と文章を通して、伝えていくことを続けよう。そう決意した。


イラスト:あっこ

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