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わたしなりの課題の分離のコツ
先日、スーパーで、2歳位の子と、ベビーカーに乗せた子を連れたお母さんがいた。
買い物をしていると、『ゴンッ‼︎』とものすごい音がしたので振り向くと、ベビーカーから男の子が転落し、おでこをぶつけ大泣きしていた。
お母さんは、すぐに子どもを抱き上げ、おでこの様子を気にしながら、見ている周りにもかなり神経を尖らせているのが分かり、慌てて視線をそらした。
しかし、放っておく事ができず、カートを端に寄せて、保冷剤を取りに走り、お母さんに届けると、驚いてはいたものの、すぐ冷やし出した。
その後も気になりながら、レジまで進むと、親子がいたので、『大丈夫そうですか?』と声を掛けると、『はい。ありがとうございます』との事。
2歳差の2人の子育てを、ほぼワンオペでしてきたので、お母さんと自分が重なってしまった。
下の子は、喘息やアレルギーで昼夜問わず、病院に連れて行く事が多く、上の娘も縫うようなケガをする事が度々で大学病院に行く事も…
そんな時、毎回パニックになったし、1人で2人を連れて病院に行く事はとても大変だった。
なので、喉まで『病院行くようなら、上の子見てましょうか』と言いたい位の気持ちになったが、お母さんの『もう大丈夫です』という様な感じを受けたので、帰ってきた。
家に帰ってからも、まだ興奮冷めやまぬまま、『また、頼まれてもないのに、相手の課題に踏み込みすぎたか…』と反省。
と同時に、『もっと助けを求められる人が多くなれば、みんな楽になれるのにな…』とも思ったが😅
そちらは置いておいて……
課題の分離…なかなか難しい😓
私自身、無意識に、親にそうされてきて、心地よくなる経験を重ねてきてしまったのかもしれない。
しかし、私の子ども達は、私とは全く違う。
私の先回りの助けや、聞かれてもないアドバイス、心配しすぎを、ものすごく嫌がる。
求められていない先回り行動は、『良かれと思って…』という、自分勝手なエゴに他ならない。さらに、「こんなに私はやってあげているのに…」という謎の怒りすら出てくる事がある位だ。
相手は、相手で、失敗する事を阻まれ、自分で考えたり、決断する事が減り、責任を持つ事もしなくなってしまう。結果、自分の人生を自分で生きているという感覚が薄れてしまうような気がする。
つまり、私が子育てのゴールだと思う、自立から遠のいてしまう。
そう感じてからは、課題の分離を意識する様になった。
それでも長年の癖で、すぐにやめる事は難しい😓
そこで、課題に踏み込みそうな時に、気をつけている事をシェアしたい。
1、課題に踏み込みそうになっている自分に気が付く
脳が興奮状態になったり、心がザワザワしたり、相手の行動が気になっている事に気付いた時は、「今、先回りしそうになっているぞ」「それ、頼まれてないよね?」と自問自答する。
2、自分に矢印を向ける
自分の思考、行動に矢印が向いていたら、相手の行動が気にならなくなる。一旦、深呼吸して、落ち着いてから、自分の楽しみや集中できる事を持つこと。
3、距離を取る事
特に、子どもなど近い人であればある程、気持ちが乱れて、口を出してしまいがちになるので、距離を取る事を意識して、外出したり、違う部屋に移動する。
4、他人はコントロール出来ない
アドラー心理学に、「馬を水辺に連れて行く事はできるが、無理やり水を飲ませる事は出来ない」という言葉が出て来たように、子どもであっても、他人。
私が「良い」と思う事を同じように感じない事もあるし、思うような行動をしない事もある。
「自分は自分」「他人は他人」「別物」と肝に銘じる。
まだまだ課題の分離ができていない私ですが、日々進化していきたい。